中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は約2.47万人…上海市が約95%占め最多、広東省でも警戒高まる=4/15

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、一部地域で比較的大規模な再流行が出現している。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が4月16日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月15日の中国本土における新規市中感染確認者数は3867人(前日から395人増)だったとのこと。内訳は、上海市3590人、吉林省195人、黒竜江省25人、広東省24人、浙江省9人、福建省6人、山西省5人、江蘇省4人、海南省2人、青海省2人、内モンゴル自治区1人、遼寧省1人、山東省1人、湖南省1人、陝西省1人。このうち上海市の922人、吉林省の57人、浙江省の3人、福建省の1人、海南省の1人、青海省の1人の計985人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは182日連続。4桁となるのは35日連続。上海市では2日連続で3千人を上回った。

 市中の無症状感染例は2万0813人(前日から119人増)。内訳は、上海市1万9923人、吉林省437人、福建省64人、雲南省56人、広西チワン族自治区55人、江蘇省52人、安徽省44人、湖北省41人、遼寧省27人、河南省24人、山西省19人、河北省17人、広東省13人、黒竜江省9人、江西省8人、浙江省6人、山東省5人、青海省3人、新疆ウイグル自治区3人、新疆生産建設兵団3人、内モンゴル自治区1人、海南省1人、陝西省1人、甘粛省1人。

 無症状を含む新規感染者が5桁となるのは14日連続で、11日連続2万人超。上海市の報告数が95%超を占めた。

 4月15日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は2万5956人(うち輸入性が259人)で、重症者は74人(輸入性はゼロ)。無症状の患者27万4676人(輸入性771人)が医学観察下にあるとのこと。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

 中国当局は域内における拡散防止と同時に、域外からの流入と院内感染を防止するための徹底した措置を講じるなどして「清零(ゼロコロナ化)」を目指す徹底的な対処を進めてきた。具体的には、局地ロックダウン、全民PCR検査によるスクリーニング、区域を跨ぐ移動の制限、飲食店等の特定業種に対する営業制限等の措置が挙げられる。

 香港・マカオと陸で接する広東省では、今年に入って以降、珠江西岸(マカオ寄り)の珠海市と中山市、珠江東岸(香港寄り)の深セン市と東莞市をそれぞれ中心として断続的に市中感染確認例が出現していたが、このところ両市の感染確認数は低位を維持している。4月8日以降、省都の広州市では白雲区を中心に感染者の出現が相次ぎ、累計感染報告数は150人超に達している。同市では11日から不要不急の市外への移動が制限されたほか、小中学校の対面授業が1週間にわたり中止に。省内各地でも流入に対する警戒が高まっている。

 このところ中国本土の多くの省市区で新規感染者の出現が続いているが、特に深刻なのが華東部の上海市と東北部の吉林省。上海市では3月下旬から事実上のロックダウン状態が続き、市民は長期にわたって自宅待機を余儀なくされているが、本格的なロックダウンの解除時期も見通せない状況。このほか、陝西省の西安市では、16日から市民に対する不要不急の外出を制限したり、飲食店のイートイン営業を不許可とするなどを含む事実上のロックダウン措置がスタート。同市では、同様の措置が1月24日まで講じられていた。

 マカオ特別行政区では4月15日まで187日連続市中感染確認例ゼロとなった一方、香港特別行政区では昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が始まった。2月以降は感染確認数が急増しており、第5波開始以来、4月15日までの累計は約118.3万人(無症状含む)、死亡者数は8856人、死亡率は0.748%に。3月初旬にピークを過ぎたとされ、15日には約2ヶ月ぶりに1千人以下となった。これまで香港では上海市のような全域レベルでのロックダウンは実施されておらず、特定のマンションや区域を対象とした局地ロックダウンにとどまる。

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