マカオの単日インバウンド旅客数が年初来初の4万人超に…中国GW初日、水際措置一部緩和追い風

 近頃、上海市をはじめ、中国本土の多くの地域で新型コロナの再流行が出現している。広東省も例外ではなく、年初から省内各地で再流行が出現したが、近日になってようやく状況が落ち着き、4月22日までに省内全域が低リスク地域に復帰した。

 これを受けて、広東省から陸路あるいは水路でマカオ入るする際に必要となる新型コロナPCR検査陰性証明の有効期間が24時間から48時間、さらには72時間に順次緩和された。近日、マカオではインバウンド旅客数が回復傾向にある。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が5月1日に発出したプレスリリースによれば、中国本土の労働節連休(4月30日〜5月4日)の初日にあたる4月30日単日のインバンド旅客数が4万1584人(延べ、以下同)となり、年初来最多かつ初の4万人超を記録したと発表。3月の単日平均から144.7%増だったとのこと。

中国本土との主要な陸路の玄関口にあたる關閘イミグレーションの到着口の状況=2022年4月30日(写真:MGTO)

 マカオと中国本土との間では2020年第4四半期までに条件付きで隔離検疫免除での相互往来が実現しており、海外からの旅客の入境は事実上困難な中、インバウンド旅客の大半は中国本土からとなっている。ただし、中国本土及びマカオ域内における流行状況の変化に応じて水際措置の調整が行われており(近頃は引き締め傾向)、依然として本格的なインバウンド旅客数の回復には至っていない。

 MGTOでは、主に中国本土旅客を対象とした各種プロモーションの展開を続けており、インバウンド旅客の誘致、マカオにおける観光消費の刺激、滞在時間の延長につなげたい考え。

インバウンド旅客が戻りつつあるマカオの観光名所「タイパビレッジ」周辺の状況=2022年4月30日(写真:MGTO)

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