中国本土の新型コロナ新規市中感染者数が4日ぶり100人以下に…上海と北京では依然散発的に市中感染者出現=6/9

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海など一部地域で比較的大規模な再流行が出現した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が6月10日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月9日の中国本土における新規市中感染確認者数は30人(前日から23人減)だったとのこと。内訳は、内モンゴル自治区15人、北京市7人、上海市6人、遼寧省2人。このうち内モンゴル自治区の1人と遼寧省の1人の計2人が無症状から感染確認に転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは237日連続で、15日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は43人(前日から68人減)。内訳は、内モンゴル自治区20人、遼寧省7人、吉林省7人、上海市5人、広西チワン族自治区2人、北京市1人、福建省1人。

 無症状を含む新規感染者数は73人で、4日ぶりに100人以下となった。5月末にロックダウンが解除となった上海市及び4月下旬から再流行が続く北京市の状況は一旦落ち着いた状況を維持しているが、上海では同一美容院の複数スタッフなど、北京でもバーでのクラスターなど依然として社会面(隔離対象ではない一般市中)における感染者が散発的に出現している。近日、これまでにもしばしば再流行が出現していた内モンゴル自治区(特にシリンゴル盟)で感染例が増加していたが、9日は減少に転じた。

 6月9日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は795人(うち輸入性が194人)で、重症者は27人(輸入性ゼロ)。無症状の患者3058人(輸入性487人)が医学観察下にあるとのこと。

 このところ中国本土の状況は安定してきたが、香港では軽微なリバウンドが発生しており、単日の新規市中感染確認数は長く続いた200〜300人水準から400〜500人水準まで上昇。9日は600人超に。マカオについては約8ヶ月にわたって市中感染確認数ゼロを維持している。

中国・上海(資料)—本紙撮影

中国・上海(資料)—本紙撮影

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