マカオで今年5人目のツツガムシ病患者確認

 マカオ政府衛生局(SSM)は6月17日夜、マカオで感染症のツツガムシ(恙虫)病とみられる患者が新たに1人報告されたと発表。

 SSMによれば、患者はマカオ人の男性(39)で、6月14日に左の脇の下に痛みを伴うしこりを発見し、発熱の自覚症状があったことから、仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)の救急外来を受診。この際の検査で、患者の脇の下から豆粒大のかさぶたが見つかり、経過観察のため入院措置が講じられたが、16日に退院。症状、身体的特徴、治療の有効性からツツガムシ病と臨床診断されたとのこと。患者は潜伏期間中に草むらの中を歩いたことがあると説明しており、同住者及び友人らに同様の症状は出ていないという。

 マカオでツツガムシ病の感染者が確認されるのは今年5人目で、すべて5月初旬以降の事案。今回の患者はどの草むらを歩いたかは公表されていないが、残る4人のうち輸入性とみられる1人を除く3人については、マカオ半島北部の望廈山市政公園の草むらの中を歩いたという共通点があった。マカオで輸入性ではないツツガムシ病の感染例が見つかるのは極めて稀なケース。

 ツツガムシ病は日本で第4類感染症に指定されており、ツツガムシリケッチアと呼ばれる病原体の感染によって引き起こされる、人獣共通感染症のひとつ。野ネズミなどの哺乳類に寄生するダニの一種、ツツガムシのうちの一部が媒介者となる。ツツガムシが生息する野山や河川敷で罹患することが多い。ツツガムシ病の初期症状はインフルエンザににており、食欲減退、頭痛、悪寒、高熱などがみられ、4、5日目には発疹が現れる。放置すると肝臓や腎臓の機能にも影響が及ぶといわれる。現在、予防ワクチンはなく、抗生物質を服用することが有効な治療法とされているとのこと。

 SSMでは、野外活動の際にむやみに草むらに入らない、肌の露出が少ない服装を心がける、ダニに効く虫除けスプレーなどを使用するなど、感染防御策を徹底するよう市民に呼びかけている。

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

マカオの公立大型総合病院、仁伯爵綜合醫院(資料)—本紙撮影

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