マカオ、市中の新型コロナ陽性者が34人に…広東省珠海市でもマカオからの入境者2人の陽性判明

 マカオでは、約8ヶ月にわたって新型コロナの市中感染確認例ゼロを維持していたが、6月18日深夜以降、続々と新たな陽性者の出現が続いている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターが20日午前に発出した最新情報によれば、同日午前9時までの累計陽性者数は34人となった。

 内訳は女性が23人、男性が11人で、年齢は8ヶ月〜89歳。このうち8人が症状あり(感染確認例)、26人が無症状。疫学調査で追跡対象となった接触者は764人に。これまでのところ感染源は不明。

 目下、衛生当局が疫学調査を行っており、追って陽性者の行動履歴を公表するとした。

 また、マカオと隣接する広東省珠海市でもマカオからの入境者2人を含む3人の陽性者が見つかったとのこと。マカオからの入境者のうち1人はマカオの陽性者の濃厚接触者という。

 マカオと珠海市の間は、マカオでの陽性者出現まで隔離検疫免除での往来が可能だったが、現在は6月15日以降にマカオから入境した人に対して7日間の自宅隔離(外出不可)及びその後の7日間の健康モニタリング(マカオの局地ロックダウン対象区域からの場合は集中隔離7日間と自宅隔離7日間)とするなどの措置が講じたほか、一部エリアでは全市民PCR検査が実施されるなど、流入に対する警戒が高まっている。

 このほか、マカオでは6月19日正午から全市民PCR検査によるスクリーニングが実施されているが、混合検体6個で初歩陽性が見つかったことも明らかとなった。どの検査場でいつ採取されたものかについては、追って公表するとのこと。なお、20日午前9時までにおよそ34万人分の検体を採取済みで、結果の判明した19.8万人についてはすべて陰性だったという。

陽性者の出現により局地ロックダウン対象となったマンション「超級花城」の消毒作業の様子=2022年6月19日(写真:マカオ市政署)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun