マカオ市中の陽性者出現止まらず、6/18以降の累計110人に…午後には行政長官会見も

 マカオでは、約8ヶ月にわたって新型コロナの市中感染確認例ゼロを維持していたが、6月18日深夜以降、新たな陽性者の出現が相次いでいる。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターの発表によれば、6月23日午前9時までのPCR検査を経て陽性が確定した人の数は累計110人となり、22日午後3時時点から39人増。

 これまでに疫学調査を通じて隔離の対象とされた人の数は4109人に上っている。内訳は濃厚接触者が554人、非核心濃厚接触者(陽性者と同じ場所に居合わせた)が2496人、二次濃厚接触者が279人、一般接触者が108人、付き添い人が562人。

 また、現時点で局地ロックダウンの対象となった場所(ビル及び店舗単位)は計14ヶ所に上る。

 マカオでは6月19日正午から全市民PCR検査(義務的)によるスクリーニングが実施され、当初予定通り21日正午に終了。続いて、22日には全市民を対象とした迅速抗原検査によるスクリーニング及びマカオ半島の一部に設定された重点区域内に居住、勤務する人などを対象とした追加のPCR検査が実施され、さらに23日午前9時から39時間にわたって再度の全市民PCR検査を実施中。ここまでの検査を通じて多くの陽性者が発見されている。

 23日午後2時半からはマカオ行政長官臨席による特別会見も予定されており、今回のアウトブレイクに関する最新情報とともに防疫措置に関する重要事項が発表される可能性がある。

 なお、これまでのところ感染源に関する情報が未発表。

陽性者の出現により局地ロックダウン対象となったマンションでの物資配布及びPCR検査手配作業の様子=2022年6月23日(写真:マカオ市政署)

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