香港の新型コロナ新規感染確認者数が7日連続3千人超…ソーシャルディスタンス措置緩和の条件整わず=7/19

 人口約740万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が続く。

 2月から3月にかけて、オミクロン変異株派生型のBA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は緩やかな減少が続いたが、長く単日200〜300人程度でこう着状態を維持した後、6月中旬から目立ったリバウンドが出現している。

 香港衛生当局が7月19日夕方の会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規市中感染確認数は前日から163人減の3019人、輸入性は17人減の237人だった。

 輸入性の発見に至った検査場所は空港が122人、隔離検疫ホテルが89人、隔離検疫ホテルから市中に出た後が26人。出発地別では英国と米国が多く、それぞれ59人、24人。残りはシンガポール、フィリピン、インド、カナダなど。

 市中と輸入性の合計は前日から180人減の3256人で、7日連続3千人超。第5波開始以来の累計感染確認数は約128.8万人。

 医管局からの新規死亡報告数は4人(90〜99歳)。第5波開始以来の累計死亡者数は9231人に。

 香港では、4月から段階的に水際措置を緩和して以降、輸入性の感染例が連日出現しており、オミクロン変異株派生型の感染者も相次ぎ見つかっている。また、3月下旬以降に流行状況が安定したことを受けて、4月中旬から5月中旬にかけて学校の対面授業再開、ソーシャルディスタンス措置の緩和(第一段階及び第二段階)が進んだ。

 ただし、5月19日のソーシャルディスタンス措置の第二段階緩和でバーの営業が再開可能となって以降、複数のバーで大規模なクラスターの発生が相次いだほか、隔離検疫ホテルで発生した交差感染をきっかけに市中でのオミクロンBA2.12.1の伝播につながったケースなどもある。状況を踏まえ、ソーシャルディスタンス措置の一層の緩和は見合わせとなっており、少なくとも7月27日までは現状維持が決まっている。

 新規の変異株感染疑い例については、BA.2.12.1が56人(うち感染経路不明33人)、BA.4あるいはBA.5が30人(同13人)とのこと。

 当局では、単日の新規感染例は3千人程度で推移するとみられるが、増加する可能性もあると指摘。現時点では現行のソーシャルディスタンス措置を緩和する条件は整っていないとし、市民に対してワクチン接種を済ませるよう呼びかけた。

 7月18日時点の香港の3歳以上の人口におけるワクチン接種率は92.8%(1回目の接種完了)、89.2%(2回目の接種完了)となっている。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化を受け、年初にかけて一気に上昇。ただし、一旦状況が落ち着き、こう着状態となって以降は再び頭打ち状態に。18日単日の接種回数(1〜4回目の接種合計)は1万2160回で、7日移動平均は1万2111回。年齢層別の接種率(1回目の接種完了)では、3〜11歳(76.71%)、70〜79歳(82.04%)、80歳以上(69.67%)が大きく平均を下回っており、高齢者に対する訪問接種サービスを展開するなどの接種率向上策が講じられている。

香港のイメージ=香港島・中環にて本紙撮影

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