中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は373人=8/1

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株及びその亜種(いわゆる「ステルスオミクロン」等)の流入を受け、上海や北京など一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が8月2日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月1日の中国本土における新規市中感染確認者数は46人(前日から13人増)だったとのこと。内訳は甘粛省10人、広西チワン族自治区9人、四川省9人、内モンゴル自治区7人、福建省7人、河南省2人、海南省1人、新疆生産建設兵団1人。このうち甘粛省の8人、広西チワン族自治区の7人、四川省の4人、河南省の1人の計20人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは290日連続で、8日連続100人以下となった。

 市中の無症状感染例は327人(前日から83人増)。内訳は広西チワン族自治区96人、甘粛省69人、河南省67人、山東省47人、新疆ウイグル自治区28人、内モンゴル自治区8人、天津市4人、新疆生産建設兵団3人、江西省2人、四川省2人、広東省1人。

 無症状を含む新規感染者数は373人で、2日ぶりに増加となった。

 8月1日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は1594人(うち輸入性が541人)で、重症者は2人(輸入性ゼロ)。無症状の患者6572人(輸入性587人)が医学観察下にあるとのこと。

 広西チワン族自治区と甘粛省では、減少傾向にあるものの、依然として多くの感染例の出現が続く。広西チワン族自治区の1日の感染例は100人超。大半が崇左市からの報告例で、他は北海市が24人。北海市については社会面(隔離対象ではない一般市中)におkるゼロコロナ状態の実現に至った模様で、段階的に正常化が進む見通し。甘粛省の1日の感染例79人は蘭州市、臨夏州、甘南州からの報告例。臨夏州政府では、直近の流行発生後に7回の全民PCR検査と3回の重点区域対象PCR検査を実施し、延べ207万人超が受検し、全面的なゼロコロナを目指す段階に入ったとし、各種防疫措置を徹底して講じていくとしている。他にも各地で再流行が散発しており、ウイルス型もさまざま。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、直近では4千前後(輸入性含む)となっている。マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5.1の流行が続き、累計1800人超に達した。ただし、全市民を対象とした高頻度のPCR検査及び迅速抗原検査によるスクリーニングと準ロックダウンともいえる厳格な防疫措置を講じて対応した結果、8月1日までにゼロコロナ状態を実現した。

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

中国・北京(資料写真)—本紙撮影

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