マカオ、水際措置を一部緩和…隔離検疫期間が7日間に=現行から3日間短縮

 ゼロコロナ政策を堅持するマカオでは、厳格な水際措置をはじめとする各種防疫対策が維持されている。

 目下、条件付きで隔離検疫免除での往来が可能なのは中国本土のみで、その他の国・地域からマカオへ入境する場合、所定の施設(指定ホテル)で10日間の隔離検疫を受けることが必須となっている。

 マカオ政府新型コロナウイルス感染症対策センターは8月2日、同月6日から外国、香港、台湾からマカオへの入境者または10日以内に外国、香港、台湾への渡航歴がある人に対するマカオ入境時の隔離検疫期間を7日間(入境翌日を1日目と数える)に短縮すると発表(現行は10日間)。隔離検疫期間終了後の自己健康管理期間も3日間に短縮され(現行は7日間)、隔離検疫終了の翌日から数えて1、2、3、5、7日目にPCR検査を受けることが必須となる。

 なお、本措置適用の条件として、新型コロナワクチンの2回以上の接種を完了していることを挙げている。ただし、健康あるいは年齢などの理由の未接種は適用対象とした。また、現時点で隔離検疫期間中にある場合も適用されるという。

 今回の隔離検疫期間の短縮は中国政府で6月28日に発表した「新型コロナウイルス肺炎感染対策方案」(第9版)に沿ったもの。マカオでは6月中旬から市中でオミクロンBA.5の流行が続いていたが、厳格な防疫措置が奏功し、8月1日までにゼロコロナ状態を実現。これにより追随が遅れたものとみられる。

 中国本土、香港、マカオの入境時の隔離検疫期間が7日間に揃うこととなるが、香港ではさらなる短縮を検討する動きも見受けられる。

 マカオの場合、依然として外国人の入境がごく一部の例外を除いて禁止となっており、隔離検疫期間の短縮に加え、外国人に対する入境制限の緩和を求める声もある。

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

マカオ国際空港(資料)=マカオ・タイパ島―本紙撮影

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