マカオ政府がカジノ仲介サンシティグループ創業者らに約1432億円の損害賠償請求

 犯罪シンジケート設立、違法賭博経営、詐欺、マネーロンダリングなど289の罪で起訴されたマカオのカジノ仲介業(ジャンケットプロモーター)サンシティグループ(太陽城集団)創業者のアルビン・チャウ被告らの初公判が9月2日午後にマカオ初級法院で開かれる予定だったが、11人の被告が出廷しなかったため(チャウ氏含む勾留中の被告は全員出廷)、同月19日に延期されることとなった。

 起訴状によれば、チャウ被告のシンジケートが「賭底面」と呼ばれるマカオ特別行政区のカジノ売上に計上される正規の方法ではないギャンブル事業で少なくとも215.21億香港ドル(日本円換算:約3732億円)の不当な利益を得たとして、マカオ政府を代表して検察院がチャウ氏ら7人の被告に対し、本来得られるはずのカジノ税との差額として約82.6億香港ドル約1432億円)の損害賠償を請求しているという。このほか、カジノ運営企業4社も損害賠償請求に名を連ねた。

アルビン・チャウ被告(資料)=2019年7月本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)ウィンパレス(永利皇宮/Wynn Palace)の運営…
  2.  マカオ政府文化局(ICM)はマカオ半島の塔石広場に面して建つ旧エストリスホテル(愛都酒店)の跡地…
  3.  マカオ・新口岸地区の南湾湖畔に位置するレイクサイドプロムナードなどが会場となる第6回マカオランタ…
  4.  マカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)「ロンドナー・マカオ(澳門倫敦人/The Lond…
  5.  マカオでは、9月29日の中秋節を間近に控え、市内あちこちがランタンのデコレーションで彩られるなど…

ピックアップ記事

  1.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ」内に9月8日、新ホテル「W…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営大手のギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)は…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年10月号
(vol.124)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun