香港の新型コロナ新規感染確認者数が3日連続1万人超に…増加傾向続く見通し=9/5

 人口約730万人の香港では、昨年(2021年)12月末から新型コロナウイルス感染症の流行「第5波」が続く。

 香港衛生当局が9月5日夕方の会見で発表した内容によれば、同日午前0時時点集計の単日の新規市中感染確認数は前日から621人減の9869人、輸入性は41人減の152人だった。

 市中と輸入性の合計は前日から662人減の1万0021人で、3日連続1万人超に。第5波開始以来の累計感染確認数は約158.0万人。

 新規死亡報告数は8人、年齢は56〜104歳。このうち6人が3回目のワクチン接種をけていなかったという。第5波開始以来の累計死亡者数は9519人。

 このところの目立ったリバウンドの出現要因として、主流株がオミクロンBA.5へ置き換わりつつあることが指摘されている。最新データでは、BA.4あるいはBA.5の占める割合が67.9%まで上昇したとのこと。

 感染者数の増と比例して入院患者数も増加の一途にあり、8月下旬からランタオ島のアジアワールドエキスポ内の臨時病院が再稼働したほか、公立病院における病床調整プランも発動され、コロナ患者用の病床確保が進む。その一方で、緊急性を要しない医療サービスに影響が及んでいる。

 当局は、直近5日間の新規感染確認者数は毎日1万人前後となっており、横ばいではなく増加傾向を維持するとの見方を示した上、市民に対してまもなく訪れる中秋節期間中も各種防疫措置を遵守するよう呼びかけた。また、学校からの陽性報告が3444人となったことについて、夏休み前と比較して校内クラスター発生リスクが増加しているものの、現時点で香港全域レベルでの対面授業の停止は考えていないとした。

 香港では2月から3月にかけて、オミクロン変異株派生型のBA.2(いわゆる「ステルスオミクロン」)による伝播が主となり、市中における新規感染確認数が急増し、医療崩壊に直面するなど深刻な状況となった。3月下旬以降は緩やかな減少が続いたが、長く単日200〜300人程度でこう着状態を維持した後、6月中旬から目立ったリバウンドが出現している。2〜3月にかけてのピーク後に、水際措置及びソーシャルディスタンス措置の段階的緩和があった。

 9月5日時点の香港の3歳以上の人口におけるワクチン接種率は93.6%(1回目の接種完了)、90.8%(2回目の接種完了)、73.2%(3回目の接種完了)となっている。接種率は昨年後半にかけて伸び悩んでいたが、流行第5波の深刻化を受け、年初にかけて一気に上昇。ただし、一旦状況が落ち着き、こう着状態となって以降は再び頭打ち状態に。5日単日の接種回数(1〜4回目の接種合計)は3万0790回で、7日移動平均は2万8999回。年齢層別の接種率(1回目の接種完了)では、3歳以下(13.06%)、3〜11歳(81.25%)、70〜79歳(82.67%)、80歳以上(70.65%)が大きく平均を下回っており、高齢者に対する訪問接種サービスを展開するなどの接種率向上策が講じられている。

香港特別行政区のイメージ(資料)—本紙撮影

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