マカオ、単日インバウンド旅客数が2.6万人を記録…6・18アウトブレイク後の最高更新

 マカオ政府旅遊局(MGTO)は9月24日、同月23日のインバウンド旅客数が2万6120人(延べ、以下同)に上り、端午節から1割増、また6・18アウトブレイク(マカオ市中で出現したオミクロンBA.5の大規模流行)後の最高を更新した発表。

 直近1週間(9月16〜22日)累計のインバウンド旅客数は14万6670人、単日平均2万0953人で、9月9〜15日の単日平均1万7380人から20.6%、8月の同1万0690人から96.0%のそれぞれ増だったとのこと。

 このほか、9月16〜22日の平均ホテル客室稼働率は39.3%で、9月9〜15日から3.6ポイント、8月からも4.9ポイントのそれぞれ上昇だったという。

 マカオ市中では6月中旬から7月末にかけてアウトブレイクの影響により中国本土との往来にかかる水際措置が厳格化されたことで、インバウンド旅客数が激減していた。

 インバウンド旅客数回復のきっかけとして、アウトブレイク終息後の8月初旬にマカオと中国本土(広東省珠海市)との陸路ルートで隔離検疫免除での相互往来が再開したことが挙げられ、陸路ルートの隔離検疫免除での往来要件のひとつとなるPCR検査陰性証明の有効期間も当初24時間以内だったものが、9月19日から48時間以内へと変更された。

 目下、マカオのインバウンド旅客数の大半を隔離検疫免除での相互往来が実現している中国本土からが占める状況。8月下旬以降は外国人の入境制限も段階的に緩和が進んでいる。8月22日からは在中国本土の外国人が事前許可なしでマカオへ入境できる措置がスタート。中国本土に駐在する日本人が隔離検疫免除でマカオを訪れることも可能となった。9月1日からは日本を含む一部の国のパスポートで入境する場合に事前許可獲得が不要となったが、中国本土以外から入境する場合は7日間の隔離検疫を受ける必要がある。よって、今後もしばらくの間はインバウンド旅客は中国本土頼りの状況が続きそうだ。

インバウンド旅客数の回復が続くマカオ。著名観光名所のひとつ、世界遺産・セナド広場周辺の状況(写真:MGTO)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は4月30日、中国本土の警察当局と連携し、「練功券」と呼ばれる銀行員のトレーニン…
  2.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  3.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は5月1日、今年(2024年)4月の月次カジノ売上(粗収益、…
  4.  マカオでは例年通り5月1日に海開きを迎えた。10月31日までがマカオの遊泳シーズンとなる。 …
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun