中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は753人…6日連続1千人以下、5省区で3桁=9/23

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が9月24日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月23日の中国本土における新規市中感染確認者数は129人(前日から8人増)だったとのこと。内訳は四川省51人、貴州省32人、黒竜江省21人、チベット自治区11人、広東省5人、天津市3人、雲南省3人、湖南省1人、海南省1人、新疆ウイグル自治区1人。このうち四川省の9人、黒竜江省の6人、貴州省の4人、広東省の3人、雲南省の1人、新疆ウイグル自治区の1人の計24人が無症状から感染確認へ転じた事案。中国本土で市中感染確認例が出現するのは343日連続で、5日連続100人超となった。

 市中の無症状感染例は624人(前日から3人減)。内訳は黒竜江省209人、寧夏回族自治区121人、チベット自治区111人、貴州省70人、四川省51人、雲南省12人、新疆ウイグル自治区9人、山東省7人、河南省7人、浙江省5人、広西チワン族自治区5人、河北省4人、天津市3人、江蘇省3人、甘粛省3人、安徽省1人、湖北省1人、湖南省1人、陝西省1人。

 無症状を含む新規感染者数は753人で、3日連続増。ただし、6日連続1千人以下は維持した。

 9月23日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は3040人(うち輸入性が563人)で、重症者は28人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万2392人(輸入性765人)が医学観察下にあるとのこと。

 23日の新規感染者数が3桁となった省市区は黒竜江省(230人)、チベット自治区(122人)、寧夏回族自治区(121人)、四川省(102人)、貴州省(102人)の5省区。寧夏回族自治区が前日から大幅増、四川省は増減を繰り返している状況。

 最多の黒竜江省では4日連続3桁に。このうち黒河市愛輝区からの報告例が100人超で、市当局は準ロックダウン期間中に発見に至った陽性者の数及びその出現範囲が広く分布していたことを理由に準ロックダウン期間を9月29日まで延長することを発表したという。チベット自治区の報告例はラサ市に集中しており、すべて隔離対象者の中から発見に至ったケースとのこと。同自治区のシガツェ市については、9月25日から段階的に正常化が進む模様。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月5日以降は連日複数の感染例が出現している状況。23日の新規感染者数は前日から1人減の5人で、深圳市の1人を除く4人が広州市からの報告例。広州市の海珠区で24日に4回目の全民PCR検査によるスクリーニングが実施されるとのこと。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港ではソーシャルディスタンス措置の第二次緩和後に市中感染確認数の緩やかなリバウンドが続き、一旦1万人(輸入性含む)水準まで増加した後、直近では5千人台まで減少しており、当局は流行緩和との見方を示している。マカオについては1ヶ月以上にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持している。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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