マカオ、消費者物価指数が14ヶ月連続上昇=2022年8月

 マカオ政府統計調査局が9月23日に公表した資料によれば、今年(2022年)8月の総合消費者物価指数(2018年4月〜2019年3月=100)は103.77で、前年同月から1.13%の上昇だったとのこと。14ヶ月連続で上昇となった。

 同局によれば、前年同月比での主な上昇要因はホームヘルパー報酬と外食費の上昇、さらにはガソリン、電力、フルーツ価格の値上がりで、住宅家賃、通信サービス費、豚肉小売価格の下落が一部を相殺したとのこと。

 分類別では、家庭設備・サービス(+12.35%)と交通(+5.94%)の指数が上昇した一方、通信(-10.18%)は下落。

 また、今年8月の総合消費者物価指数は前月から0.17%下落。ガソリン・LPG価格、さらには住宅家賃の値下がりを受けて、交通と住宅・燃料の価格指数が0.59%、0.34%のそれぞれ下落、また、食品・ノンアルコール飲料の価格指数が0.20%の下落で、主に鮮魚と野菜の小売価格が下落に転じたことによる。一方で、ホームヘルパー報酬の値上がりに伴い、家庭設備・サービスの価格指数は0.95%上昇。

 今年8月までの12ヶ月の総合消費者物価平均指数は、1年前の同時期から1.07%上昇。このうち、家庭設備・サービス(+9.51%)と交通(+6.87%)が顕著な上昇だった。

 今年1〜8月の総合消費者物価平均指数は、前年同時期から1.11%上昇。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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