マカオ、新規住宅ローン承認額が3ヶ月ぶり増…2022年8月

 マカオ金融管理局が10月12日に公表した今年(2022年)8月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが3ヶ月ぶり増、商業不動産向けが2ヶ月ぶり増となった。

 今年8月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から116.9%増の16.7億パタカ(日本円換算:約302億円)。対前月では3ヶ月ぶり増。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から112.6%増の16.3億パタカ(約295億円)で、全体の98.0%を占めた。非居民向けについても増加で、3300万パタカ(約6.0億円)。直近3ヶ月でみると、今年6〜8月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は12.8億パタカ(約231億円)で、今年5〜7月との比較で1.9%減。

 なお、プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は193.6%増の3800万パタカ(約6.9億円)。前年同月比では87.5%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月から47.5%増となる20.5億パタカ(約371億円)。こちらは2ヶ月ぶり増。このうち、99.4%を占めるマカオ居民向けが52.7%増の20.3億パタカ(約367億円)。非居民向けは減少が続き、1200万パタカ(約2.2億円)に。直近3ヶ月でみると、今年6〜8月の月次平均値は54.5億パタカ(約985億円)で、今年5〜7月との比較で3.6%減。

 今年8月末時点の住宅ローン融資残高は大きな金額の完済案件が多くあったため、前月から0.3%減、前年同月から0.3%減となる2353.2億パタカ(約4兆2533億円)。マカオ居民が占める割合は94.9%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から0.3%減、非居民向けについては0.3%増。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.3%増、前年同月から2.7%減となる1587.9億パタカ(約2兆8700億円)。マカオ居民が占める割合が93.3%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.4%増、非居民向けが0.3%減。

 今年8月末締めの住宅ローン延滞率は0.47%で、前月から横ばい、前年同月から0.21ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.77%で、前月から0.12ポイント、前年同月から0.19ポイントのそれぞれ上昇。

 最近の特殊要因として、6月中旬から8月初旬にかけて発生したオミクロンBA.5のアウトブレイクによる影響による準ロックダウンを含む大幅な防疫措置の引き締めがあった。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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