中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は28省市区から1191人…4日連続減、広東省は89人=10/14

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が10月15日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、同月14日の中国本土における新規市中感染確認者数は291人(前日から42人増)だったとのこと。15日連続100人超に。内訳は広東省60人、内モンゴル自治区48人、新疆ウイグル自治区37人、山西省27人、黒竜江省25人、四川省15人、北京市14人、河南省10人、重慶市10人、遼寧省8人、江蘇省8人、浙江省7人、陝西省6人、上海市4人、福建省3人、湖南省3人、雲南省2人、チベット自治区2人、湖北省1人、貴州省1人。このうち内モンゴル自治区の15人、北京市の8人、山西省の7人、四川省の5人、湖南省の3人、広東省の3人、新疆ウイグル自治区の3人、福建省の2人、河南省の2人、江蘇省の1人の計49人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は900人(前日から110人減)。内訳は新疆ウイグル自治区337人、内モンゴル自治区111人、四川省48人、黒竜江省40人、上海市38人、湖北省37人、雲南省32人、広東省29人、陝西省25人、江蘇省22人、安徽省22人、吉林省21人、山西省19人、重慶市19人、寧夏回族自治区18人、遼寧省15人、山東省13人、河南省9人、チベット自治区8人、天津市7人、河北省7人、湖南省7人、貴州省6人、北京市3人、甘粛省3人、浙江省2人、福建省1人、広西チワン族自治区1人。

 無症状を含む新規感染者数は1191人で、4日連続減。ただし、10日連続1千人超に。

 10月14日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4563人(うち輸入性が657人)で、重症者は17人(輸入性ゼロ)。無症状の患者1万5377人(輸入性935人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月14日に新規感染者の報告があった省市区の数は全31のうち28で、前日から2増。このうち3桁となったのは新疆ウイグル自治区(374人)と内モンゴル自治区(159人)で、これら2自治区の合計が全体の44.8%を占めた。

 新疆ウイグル自治区では依然として300人超が続くものの、内モンゴル自治区では減少傾向を維持している。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現している状況。14日の新規感染者数は89人、無症状から感染確認に転じた事案を除くと86人で、内訳は深圳市36人、広州市28人、東莞市11人、仏山市9人、恵州市1人、中山市1人。広州市について、花都区と海珠区で15日にかけても全民PCR検査によるスクリーニングが実施される模様。中国本土との間で隔離検疫免除での相互往来が可能なマカオでは、流入に対する警戒が高まっている。

 このほか、北京市では前日に続き、社会面(隔離対象ではない一般市中)におけるスクリーニングを経て陽性者が見つかっているとのこと。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は3〜5千人台で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。

中国広東省深圳市の繁華街「東門歩行街(老街)」(資料)—本紙撮影

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