第69回マカオグランプリ開催概要発表…4日間、3年ぶり復活の二輪含む7種のレース

 1954年にスタートした歴史あるモータースポーツの祭典、マカオグランプリ(マカオGP)。市街地の一般道路を転用した全長6.2kmの「ギアサーキット」を舞台に毎年11月中旬に開催されている。

 ゼロコロナ政策を堅持し、依然として厳格な水際措置が講じられている中だが、10月17日に組織委が会見を開き、今年の第69回大会の開催が正式にアナウンスされた。

 第69回大会の開催期間は、4日間(11月17〜20日)。期間中に開催されるレースは前年から1つ増えて7種に。具体的には、フォーミュラ4(F4)マカオグランプリ、マカオGTカップ、マカオギアレース、マカオツーリングカーカップ、グレーターベイエリアGTカップ、マカオロードスポーツチャレンジ、マカオモーターサイクルグランプリとなる。

 フォーミュラカーによるレースのカテゴリーは例年F3だが、新型コロナの影響が生じた2020年の67回大会以降は3大会連続でF4による代替となった。ツーリングカーとGTカーのレースについても、それぞれWTCR、GTワールドカップのタイトルが付かないかたちに。一方、F3、WTCR、GTワールドカップと並びマカオグランプリの4大看板レースの1つに数えられるモーターサイクルグランプリは3大会ぶりに復活する。また、開催期間が例年通りの4日間となるのも3大会ぶり(過去2大会は3日間)。

 組織委によれば、参加選手の数は約170人で、マカオでは中国本土以外からの入境時に義務的隔離検疫(現状では7日間)がある中、多くの外国選手にも参加を打診しているとのこと。最終的なエントリーリストは11月初旬に発表するとした。開催にかかる予算は前回大会からやや増の約1.8億パタカ(日本円換算:約33億円)を見込んでいるという。なお、3大会連続で冠スポンサーはなく、前大会に続いて6種のレースにマカオのカジノ運営6社それぞれスポンサーし、企業名を冠するかたちとなる。

 このほか、観戦チケットは明日(10月18日)から販売開始となることも発表された。

 すでにサーキット周辺ではガードレールや観覧席の設営などが進んでおり、これから11月中旬にかけて多くの関連イベントも開催予定となっている。

第69回マカオグランプリ開催概要発表会の様子=2022年10月17日、マカオ科学館(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局が2月11日に公表した昨年(2024年)12月の住宅及び商業物件向けローン関連統…
  2.  マカオ政府海事・水務局(DSAMA)は2月11日、同局が運営する「海事博物館」について、同月19…
  3.  マカオ招商投資促進局(IPIM)は2月11日、国際見本市連盟(略称:UFI、本部:パリ)が同月1…
  4.  マカオは面積約32平方キロ(東京の山手線の内側の約半分に相当)という小さな地域だが、公共路線バス…
  5.  2月10日、マカオ政府のカジノ監理部門、博彩監察協調局(DICJ)新副局長の李錫樵(レイ・シェク…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年2月号
(vol.140)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun