中国本土の新型コロナ新規市中感染者数は2719人…広東省が759人、広州市が主=10/31

 中国本土では、比較的早い時期に新型コロナの封じ込めに成功し、以降は全国的には安定した状況となり、散発的な市中感染確認例が度々出現する程度だったが、今年(2022年)に入って以降はオミクロン変異株の流入を受け、上海や北京といった主要都市を含む一部地域で比較的大規模な再流行が発生した。

 中国の国家衛生健康委員会(NHC)が11月1日朝に公式サイト上で公表した情報によれば、10月31日の中国本土における新規市中感染確認者数は498人(前日から19人増)だったとのこと。内訳は広東省242人、福建省82人、新疆ウイグル自治区23人、北京市21人、山西省17人、江蘇省16人、湖南省15人、内モンゴル自治区13人、河南省13人、陝西省11人、四川省9人、山東省7人、重慶市7人、黒竜江省5人、雲南省3人、甘粛省3人、天津市2人、上海市2人、貴州省2人、青海省2人、寧夏回族自治区2人、安徽省1人。このうち福建省の68人、四川省の6人、陝西省の4人、江蘇省の3人、広東省の3人、重慶市の3人、甘粛省の3人、北京市の1人、山西省の1人、湖南省の1人の計93人が無症状から感染確認へ転じた事案。

 市中の無症状感染例は2221人(前日から1人増)。内訳は広東省458人、新疆ウイグル自治区380人、黒竜江省184人、内モンゴル自治区152人、青海省126人、山西省123人、福建省123人、雲南省98人、山東省96人、河南省91人、湖北省76人、河北省60人、湖南省47人、四川省45人、陝西省44人、甘粛省31人、天津市24人、遼寧省17人、江蘇省10人、チベット自治区10人、広西チワン族自治区7人、重慶市6人、安徽省4人、寧夏回族自治区3人、北京市2人、上海市2人、江西省1人、貴州省1人。

 無症状を含む新規感染者数は2719人で、5日連続増。また、2日連続2千人超となった。

 10月31日24時時点の中国本土で治療中を受けている感染確認者数は4638人(うち輸入性が537人)で、重症者は24人(輸入性1人)。無症状の患者2万0170人(輸入性1134人)が医学観察下にあるとのこと。

 10月31日に新規感染例の報告があった省市区の数は全31のうち28で、前日から1減。このうち3桁となったのは広東省(700人)、新疆ウイグル自治区(403人)、黒竜江省(189人)、福建省(205人)、内モンゴル自治区(165人)、山西省(140人)、青海省(128人)、河南省(104人)、山東省(103人)、雲南省(101人)の10省区。依然として多くの省市区で患者が出現する状況が続く。

 香港・マカオに隣接する広東省では、しばらく落ち着いた状況が続いた後、8月初旬以降は連日複数の感染例が出現している状況。31日の新規感染者数は前日から59人減の700人で、5日連続で3桁に。広州市からの報告例が約400人に上り、天河区、白雲区、増城区など複数の区で1日も全民PCR検査によるスクリーニングが継続実施されるという。省内その他は梅州市、深圳市、汕頭市22人などからの報告例。このうち梅州市は広州市に次ぐ170人。

 中国本土の状況は総じて落ち着いている一方で、香港では昨年末から流行第5波が続いており、直近の単日新規感染者数は5千人前後で推移。9月26日からは入境時の義務的隔離検疫も不要となり、事実上ウィズコロナに転換したといえる。マカオについては長期にわたって市中感染確認数ゼロの落ち着いた状態を維持。こちらは中国本土に倣ってゼロコロナ政策を堅持する方針を示している。なお、マカオ市中では26日以降、相次いで陽性者が出現しており、当局はいずれも珠海市から流入した輸入性あるいは輸入関連性事案との見方を示している。感染経路不明の陽性者が1人出現したことを受け、11月1日に全民PCR検査が実施されるに至った。

中国広東省広州市内にある高層ビル(資料)—本紙撮影

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