マカオ、入境時のホテル隔離検疫が5日間に短縮

 新型コロナ流入防止のための水際対策について、マカオ衛生当局は11月11日午後、中国本土以外からの入境時検疫措置を一部変更すると発表。

 中国本土以外としているのは、すでにマカオと中国本土の間に限って隔離検疫免除での相互往来が実現しているため。

 変更内容については、11月12日以降、中国本土以外からマカオへ入境する場合、指定ホテルでの医学観察(隔離検疫)が5日間、その後に自宅での検疫が3日間の「5+3」体制となる。従来は医学観察が7日間、その後は健康管理措置が3日間の「7+3」体制だった。中国本土で11日に発表された新措置に追随したもの。

 外出不可となる指定ホテルでの医学観察期間は2日間短縮されるが、その後の措置については健康管理措置から自宅検疫措置へ変更となり、事実上厳格化。自宅検疫の3日間は健康コードが最高リスク者に付与される「赤色」となり、外出は1日1回の受検が必須となる指定のPCR検査会場との間の往復に限って許可される。なお、マカオに自宅がない旅行者や学生寮などで集団生活をする人など自宅隔離の条件を満たせない場合、健康コードが赤色の宿泊者を受け入れるホテルに滞在することが求められるとのこと。

 マカオと同じ中国の特別行政区にあたる香港では、今年に入って以降、入境時のホテル隔離検疫期間が段階的に短縮され、9月26日からは不要となった。マカオが中国本土の措置に追随するのは、中国本土の基準に合わせることで、隔離検疫免除での相互往来を維持するためとされる。香港の場合、中国本土を含めた各地から香港へ入境する際に隔離検疫は不要だが、香港から中国本土やマカオへ入境する際には隔離検疫を要する。

マカオ当局による入境時検疫措置の一部変更に関する会見の様子=2022年11月11日(写真:マカオ政府新型コロナウイルス対策センター)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun