マカオの2022年10月の対外商品貿易統計公表…輸入が2ヶ月連続増

 マカオでは世界規模の新型コロナウイルス感染症流行の影響により2020年2月頃から経済活動の縮小が続く。

 同年第3四半期から段階的にマカオと中国本土の間の往来制限が緩和されて以降、特に輸入については一旦は増加したものの、近月は再び減少に転じていた。

 マカオ政府統計調査局は11月29日、今年(2022年)10月の商品貿易統計を公表。

 今年10月の貨物輸出総額は前年同月から27.8%増の11.6億パタカ(日本円換算:約199億円)。再輸出が38.9%増の10.3億パタカ(約176億円)で、このうち酒とカジノ用品が3.7倍、2.1倍のそれぞれ増、コスメ・スキンケア用品は65.3%減。マカオ製の商品の輸出は21.6%減の1.3億パタカ(約22億円)となり、このうち衣料品が50.6%減、銅及び銅製品が7.0%増。商品輸入総額は20.1%増の127.4億パタカ(約2183億円)で、2ヶ月連続増。このうち電子パーツ、ゴールド製ネックレス、食品・飲料が1.9倍、1.2倍、74.0%のそれぞれ増だった一方、カジノ用品、コスメ・スキンケア用品は37.5%、22.4%のそれぞれ減。単月の商品貿易赤字は115.8億パタカ(約1984億円)。

 今年1〜10月累計の輸出総額は前年同時期から5.1%増の112.9億パタカ(約1935億円)で、内訳は再輸出が5.8%増の96.4億パタカ(約1652億円)、マカオ製の商品が1.4%増の16.6億パタカ(約284億円)。輸入総額は6.9%減の1150.6億パタカ(約1兆9719億円)。商品貿易赤字は91.0億パタカ(約1560億円)減の1037.7億パタカ(約1兆7784億円)。

 今年1〜10月の輸出先別は、香港が15.4%増の86.4億パタカ(約1481億円)、米国が7.1%減の5.2億パタカ(約89億円)、EUが0.6%減の1.5億パタカ(約26億円)。中国本土は29.0%減の11.3億パタカ(約194億円)。品目別では、紡績品・衣類が18.5%増の15.3億パタカ(約262億円)、非紡績商品が3.3%増の97.6億パタカ(約1673億円)。

 輸入品の原産地別では、EUが2.8%減の381.5億パタカ(約6538億円)、中国本土が12.7%減の347.7億パタカ(約5959億円)。輸入元別では、香港が8.6%減の970.3億パタカ(約1兆6629億円)、中国本土が4.9%増の140.7億パタカ(約2411億円)。品目別では、消費財が4.9%減の839.1億パタカ(約1兆4380億円)。このうちコスメ・スキンケア製品が166.2億パタカ(約2848億円)、腕時計が81.7億パタカ(約1400億円)で、それぞれ19.6%、17.3%減。食品・飲料は154.7億パタカ(約2651億円)、燃料・潤滑油は52.3億パタカ(約896億円)で、32.3%、4.4%のそれぞれ増。携帯電話は94.1億パタカ(約1613億円)、建築資材は23.8億パタカ(約408億円)で、38.2%、2.2%のそれぞれ減。

 今年1〜10月の対外商品貿易総額は前年同時期から6.0%減の1263.6億パタカ(約2兆1657億円)。

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

マカオ半島中心部の町並み(資料)-2019年9月、ポンテ16にて本紙撮影

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