マカオ、総合感冒薬や鎮咳去痰薬など購入制限実施…新型コロナ感染急拡大受け

 マカオでは、中国本土に追随して12月初旬から事実上ウィズコロナに急転換となり、各種防疫措置の緩和が一気に進んだ。

 目下、周囲の状況などから感染が急拡大しているものとみられるが、政府は防疫措置の緩和による検査体制の変化などから無症状感染者数の把握が困難とし、従来方式での感染者数の発表を取りやめており、市中における実際の感染状況が掴みにくい状況となっている。

 マカオ政府薬物監督管理局は12月29日、昨今の新型コロナ流行状況を受けての薬品等の供給状況を鑑み、同日から一部について購入制限を実施すると発表。対象品と1人1回あたり購入限度は下記の通り。

・鎮痛解熱剤:1箱または1瓶
・総合感冒薬:1箱または1瓶
・鎮咳去痰薬:1箱または1瓶
・新型コロナ迅速抗原検査キット:10セット

 また、同局はドラッグストアに対して恣意的な値上げは不可との通達も行ったとのこと。

 なお、マカオ政府は防疫措置の転換に合わせて全市民へ鎮痛解熱剤、抗原検査キット、KN95規格マスクなどの入った防疫パックの配布を実施したほか、市民向けに抗原検査キットの適切価格での購入保証策も打ち出しており、これまでのところ防疫物資をめぐっての大きな混乱は出現していない。

マカオ歴史市街地区にあるモンテの砦から望む町並み(資料)=2020年4月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計・センサス局が4月26日に公表した資料によれば、今年(2024年)3月の総合消費者…
  2.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  3.  マカオ司法警察局は4月26日、前月(3月)コタイ地区の統合型リゾート(IR)併設カジノ場内にある…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は4月26日、世界知的所有権機関(WIPO)が制定した「世界知的財産の日(…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土では5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  香港国際空港の制限エリア内にある「スカイピア」と港珠澳大橋マカオ側イミグレーション施設との間を港…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun