マカオ、新規住宅ローン承認額が2ヶ月ぶりプラスに…対前月4割増=2022年11月

マカオ金融管理局が1月11日に公表した昨年(2022年)11月の住宅及び商業物件向けローン関連統計によれば、対前月の新規ローン承認額は住宅不動産向けが2ヶ月ぶり増、商業不動産向けが2ヶ月ぶり減となった。

 昨年11月の新規住宅ローン貸付承認総額は前月から40.9%増の13.9億パタカ(日本円換算:約228億円)。対前月では2ヶ月ぶり増。このうち、マカオ居民(=マカオ居民IDカード保有者)向けが前月から41.0%減の13.8億パタカ(約227億円)で、全体の99.5%を占めた。非居民向けについても20.7%増の700万パタカ(約1.2億円)。直近3ヶ月でみると、昨年9〜11月の新規住宅ローン貸付承認額の月次平均値は14.3億パタカ(約235億円)で、同年8〜10月との比較で6.1%減。

 新規商業物件向けローン貸付承認額は前月のベースが高かったことから80.8%減となる14.0億パタカ(約230億円)。こちらは2ヶ月ぶり減。このうち、93.1%を占めるマカオ居民向けが82.1%減の13.0億パタカ(約214億円)。非居民向けは増加に転じ、9700万パタカ(約15.9億円)に。直近3ヶ月でみると、昨年9〜11月の月次平均値は35.2億パタカ(約578億円)で、同年8〜10月との比較で5.8%減。

 昨年11月末時点の住宅ローン融資残高は大きな金額の完済案件が多くあったため、前月から0.1%減、前年同月から2.2%減となる2339.1億パタカ(約3兆8419億円)。マカオ居民が占める割合は94.8%。マカオ居民向けの住宅ローン融資残高は前月から横ばい、非居民向けについては0.3%減。

 商業物件向けローン融資残高は前月から0.5%増、前年同月から3.4%増となる1650.3億パタカ(約2兆7106億円)。マカオ居民が占める割合が93.6%。商業物件ローン融資残高はマカオ居民向けが前月から0.5%増、非居民向けが0.7%増。

 昨年11月末締めの住宅ローン延滞率は0.5%で、前年同月から0.2ポイント上昇。商業物件向けローン延滞率は0.8%で、0.2ポイント上昇。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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