マカオ、SNSで悪質デマ流した中国人の男を逮捕…架空の凶悪事件でっち上げ

 マカオ司法警察局は1月11日、インターネットのSNSサービス上で悪質なデマ情報を流した行為が虚構犯罪(狂言)にあたるとして、中国本土出身の商人の男(44)を逮捕したことを明らかにした。

 同月8日、同局がSNS上に「マカオのホテル客室で違法両替をめぐる強盗事件が発生し、2人が死亡、1人が負傷した」とコメントを付けた動画の投稿があるのを発見し、すぐにフォローアップに着手。その後、投稿動画が撮影されたとみられるホテルの警備部門への確認を経て、事件の存在は確認できず、投稿内容が虚偽であることが確定したため、虚構犯罪事件としての捜査に切り替え、被疑者の逮捕に至ったとのこと。

 同局によれば、被疑者が投稿した動画は同局がホテル内で取り締まりを実施した際の様子を撮影したものだったという。被疑者は警察の調べに対し、中国本土にいる友人らとマカオ滞在経験を共有しようと投稿したなどと供述しているという。

 同局では、本件に関して通報があったものではないが、虚偽投稿が多く拡散され、マカオのネガティブなイメージを醸成する結果になったことを重くみたとした。事件を受けて、法律を守ってSNS投稿するようインフォグラフィックを作成するなどして周知を図っている。

マカオ司法警察局が作成したデマの投稿が犯罪にあたることを周知するインフォグラフィック(図版:マカオ司法警察局)

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