汚職絡みの刑事事件増―廉政公署2012年業務報告

マカオ政府廉政公署(清廉委員会)は12月11日、2012年業務報告を発表。同署への通報が852件あり、うち477件が事件性のあるものだったという。

昨年、汚職絡みの刑事事件として調査された案件は前年比63%増の183件で、私営部門による手数料、工事入札の際の価格偽装に絡むがほとんどという。公営部門では、購買、公共事業、補助金、偽造文書などが見受けられたという。同署のレポートでは、制度に欠陥や不完全な部分があったことが要因としている。

同署によると、一般市民による通報が増え、調査段階で個人情報を提供する勇気ある市民が6割増えたと指摘。市民の間で自己権益を守る意識が高まっているとみている。

廉政公署2012年度工作報告レポート表紙

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