レストラン絡む贈収賄で6人送検―シェフと食材業者癒着

マカオ政府廉政公署(清廉委員会)は12月12日、レストランシェフ2名と食材納入業者4名が贈収賄の疑いで送検されたと発表。

贈収賄の舞台となったのは、コタイ地区の大型リゾート付設のショッピングモール内にある外資系レストラン。2012年末から食材の選定権限を持つ1名のマカオ人総シェフが3社の食材納入業者へ発注の見返りに賄賂を要求していたという。

食材納入業者は生鮮及び冷凍肉、野菜を取り扱う業者。レストランが独自に設定した品質基準を満たさない商品もあったというが、同僚シェフの不満をよそに、総シェフは返品せずにスタッフ用のまかないに転用したり、破棄するなどしていたという。被害総額は20万パタカ(日本円換算約250万円)に上る。

関与した6名は取り調べの中で罪を認めているという。なお、法律では私営部門の贈収賄事案に関して贈賄側が最高2年、収賄側が最高3年の懲役刑に処することができるという。

廉政公署による啓発パンフレット

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