マカオ、架空の空き巣被害をでっち上げた男逮捕…借りた金を賭博で溶かし返済困難に

 マカオ司法警察局は6月30日、架空の空き巣被害をでっち上げたとしてマカオ人の男(36)を虚構犯罪で逮捕、起訴したと発表。

 警察によれば、同月28日午後10時半頃、自宅に空き巣が入ったとする通報が寄せられたため、警察官を現場へ向かわせたとのこと。通報者の男は警察官に対し、同日午前5時半頃に帰宅してから午後8時まで寝ていたが、起床後に家の中にあった11万香港ドル(日本円換算:約200万円)の現金がなくなっているのに気づき、空き巣に入られたようで犯人へ責任追求をしたいなどと説明したが、辻褄が合わない点も多かったことから、警察官が問い詰めたところ、最終的にでっち上げの通報だったことを認めたという。

 男は動機について、友人から両替用としてカネを借りたが、借りたカネをすべて賭博で使い果たしてしまい返済に困ったことから、返済を先送りする言い訳が必要だったなどと供述したとのこと。

 マカオでは、これまでにもしばしば賭博の負けを家族らに隠蔽するといった目的の自作自演による虚構犯罪事案が報告されている。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

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