水中スクーター使った中国本土からマカオへの密航事案が再出現

 澳門海關(マカオ税関)は7月4日、水中スクーターを使ったとみられる中国本土からマカオへの密航事案1件を摘発したと発表。

 同日未明、税関職員がタイパ島北西部でパトロールを行っていた際、マカオLRTタイパ線の海洋駅近くの沿岸で不審な男1人を発見したため職務質問を行ったところ、男が手にしていたキャリーバッグの中から救命胴衣及び携行型の水中スクーターが見つかったため、密航者の可能性があるとして身柄を拘束したという。

 その後の調べで、男はマカオ入境禁止措置を受けていることが判明。不法な手段でマカオへ入境したとして検察院送致したとのこと。

マカオ税関が公開した密航事案の証拠品(写真:澳門海關)

 マカオでは、前月(6月)中旬に水中スクーターを使った組織的な密航事案が初認知されたばかりで、今回が2度目となる。税関では、司法警察局と合同で摘発に成功した先の事案を受けて情報分析を進めるとともに、対策を強化して臨んでいるとし、今後も広東省珠海市との間で陸地間の距離が短いところなどを重点的にパトロールする、またITを活用した監視などを通じて、密航の抑止及び撲滅に努めるとした。

 このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりや水際対策の強化を実施しており、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

不正な手段でマカオへ入境したとして検察院送致された男(写真:澳門海關)

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