マカオ治安警察局は7月10日、乗務するタクシーの車内に小型のカメラを設置し、女性客の身体のプライベートな部分を盗撮したとしてマカオ人のタクシー運転手の男（39）をプライベート生活侵入容疑で逮捕、検察院送致したと発表。

　警察発表によれば、同月5日にタクシーを利用した30代の女性が乗車中に運転席付近に置かれたスマートフォンが録画状態になっており、助手席の脇に穴の空いた小さな紙箱が置かれ、レンズのようなものとランプが点灯しているのに気づいたものの、その時は事情を理解せず降車し、後になって盗撮されたかもしれないと思うに至り、警察に通報したとのこと。

　通報を受けた警察が捜査に着手し、乗客から提供された資料などをもとに当該タクシー及び運転手を特定。警察がタクシーを検査したところ、助手席側のドア付近に乗客の方向に向けた紙箱入りのアクションカメラ1台されているのを発見。カメラの中に残っていた47点の録画ファイルのうち9点に女性客の身体のプライベートな部分が映っており、通報者の映像も含まれていたという。

　被疑者は警察の調べに対し、隠しカメラを設置して女性客を盗撮した事実は認めたものの、詳しい事情についての説明は拒否しているとのこと。警察では、本件について捜査を継続中とした。