マカオ税関が水中スクーター使った中国本土から密航事案摘発…前月以来3件目

 澳門海關(マカオ税関)は7月22日、水中スクーターを使ったとみられる中国本土からマカオへの密航事案1件を摘発したと発表。

 同月21日未明、税関職員が沿岸のスマート監視システムを通じて男1人が海を泳いでマカオ半島北東沖に位置する埋立地「新城A区」に向かっているのを確認。密航の可能性があるとして会場から巡視艇、陸上から沿岸巡視員を現場に向かわせたところ、携行型の水中スクーターを使ってマカオ側の岸辺に向かって泳ぐ男を発見し、まもなく身柄の拘束に成功したとのこと。

マカオ税関による海上での密航者摘発の様子(写真:澳門海關)

 その後の調べで、男は中国本土出身の33歳で、マカオ入境禁止措置を受けていることが判明。マカオへ密航するためインターネット通販で水中スクーターを購入したと説明したとのこと。税関では、男を不法な手段でマカオへ入境したとして検察院送致したとのこと。

 マカオでは、前月中旬及び今月初旬にも水中スクーターを使った密航事案が摘発されており、同様のケースは今回が3件目となる。いずれの摘発現場も中国本土側とマカオ側の陸地が比較的近い場所だった。

マカオ税関が公開した証拠品の水中スクーターとライフジャケット(写真:澳門海關)

 税関では、今後も沿岸における巡回強化を継続して臨むことで、違法行為を撲滅するとした。

 このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりや水際対策の強化を実施しており、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

不正な手段でマカオへ入境したとして検察院送致された男(写真:澳門海關)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月27日、マカオ半島の南灣エリアにあるマンションの一室に複数の「換銭党」と呼…
  2.  マカオ司法警察局は中秋節・国慶節の大型連休を控えた9月27日、治安環境の浄化を目的に捜査員10人…
  3.  マカオ政府は9月29日、タイパ島の益隆爆竹工場跡周辺の整備計画及びマカオ半島永福圍・草堆街周辺の…
  4.  マカオ政府交通事務局(DSAT)は9月29日、広東省深圳市と港珠澳大橋マカオ側及び珠海側のイミグ…
  5.  マカオ半島旧市街地にある「福隆新街」一帯の歩行者天国化が中秋節にあたる9月29日からスタートした…

ピックアップ記事

  1.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  マカオの統合型リゾート(IR)運営大手のギャラクシー・エンターテインメント・グループ(GEG)は…
  4.  香港とマカオの間をおよそ1時間で結ぶ高速船「ターボジェット」及び「コタイウォータージェット」を運…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ」内に9月8日、新ホテル「W…

イベントカレンダー

香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2023年10月号
(vol.124)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun