マカオ司法警察局は7月27日、中国本土からマカオを訪れていたインバウンド旅客の男（47）を加重窃盗及び詐欺の疑いで逮捕したと発表。

　同局の発表によれば、同月25日にタクシー運転手の男性から前夜に大興街（マカオ半島西部・沙梨頭エリア）の路上にあるパーキングスペースに駐車し、朝になって車を取りに戻ったところ車上荒らしに遭っており、少額の現金と携帯電話1台が盗まれたとする通報が寄せられたとのこと。

　警察が捜査に着手した後、男が付近に駐車していた車のドアを開けようとして回っていた様子が確認され、別のタクシー4台も車上荒らしの被害に遭っていたことも明らかになったという。また、被疑者の身元を特定し、26日正午頃、マカオ半島中区にあるカジノ施設内で逮捕に至ったとした。

　被疑者は警察の調べに対し、カジノで負けてしまった後、街なかを歩き回りながら路上のパーキングスペースに駐車していた車のドアが開くかどうか試していたとし、大興街に無施錠のタクシーが5台あったため車内から金品を盗み、このうちスマートフォン1台を質店に持ち込み現金化し、すでに使い果たしたなどと供述。その後、供述通り質店からスマートフォンが発見されたとのこと。同局では、余罪についても追求しているとした。