マカオのカジノで負け帰りの旅費稼ぐためiPhone模造品を高額転売…中国本土旅客の男逮捕

 近日、マカオのカジノで負けた中国本土からのインバウンド旅客の男1人が帰りの旅費を稼ぐため路上で地元の人に声をかけて人気スマートフォン、iPhoneの模造品を高額転売する事件があった。

 マカオ治安警察局の発表によれば、7月26日夜、マカオ人の男性から通報が寄せられ、同日午前にマカオ半島西部・沙梨頭エリアの路上で見知らぬ男にカジノで負けてしまいスマホを現金化したいと声をかけられ、模造品と知らずに8000パタカ(日本円換算:約14万円)で1台購入したが、その後スマホのソフトに問題があることがわかり、騙されたことに気づいたと説明したとのこと。

マカオ治安警察局が公表した証拠品(写真:マカオ治安警察局)

 同局が当該スマートフォンを鑑定に出したところ、模造品であることが判明。また、公共エリアの監視システムを活用して被疑者の行方を追跡し、27日にマカオ半島西部・内港エリアで逮捕することに成功。この際、被疑者は模造品のスマホ3台を所持していたという。

 被疑者は警察の調べに対し、カジノで負けてしまったため、帰りの旅費を稼ぐため模造品のスマホを転売したと犯行を認めた上、出どころについては前月(7月)初旬に広東省の深圳市で1台あたり680人民元(約1.4万円)のものを4台購入したなどと供述したとのこと。

 同局では、この中国本土からのインバウンド旅客の男(無職、40代)を詐欺罪で逮捕し、すでに検察院送致済みとした。

人気スマホの模造品を高額転売したとして逮捕された男(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun