マカオほかIR運営メルコリゾーツが2023年2Q業績発表…営業収益220%増、改善進む

 マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エンターテインメント社は8月1日、今年第2四半期(2023年4〜6月)の監査前業績を発表。

 同社の今年第2四半期の営業収益は前年同時期から220%増となる約9.479億米ドル(日本円換算:約1358億円)。主な増加要因として、今年1月からの防疫措置が緩和したこと、4月に傘下IR施設スタジオシティに新棟及び屋内大型レジャープールがオープンしたこと、4月からレジデントショー形式によるコンサートをスタートしたことを挙げ、ゲーミング(カジノ)事業とノンゲーミング(非カジノ)事業の両方のパフォーマンスが改善したとの見方を示した。

 営業利益は約6430万米ドル(約92億円)となり、前年同時期のマイナス約2.092億米ドル(約300億円)からプラスに転換。調整後プロパティEBITDAも前年同時期はマイナスだったが、約2.673億米ドル(約383億円)のプラスに。親会社株主に帰属する当期純損失は前年同時期のマイナス約2.515億米ドル(約360億円)からマイナス約2340万米ドル(約34億円)まで縮小。

 業績発表にあたり、メルコリゾーツのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者(CEO)は、今年第2四半期のマカオの総カジノ売上は前の四半期から43%急伸したことは、マカオのカジノ市場の回復が力強く進んでいることを証明しているとし、同社グループカジノ施設のマス(いわゆる平場)におけるゲーミングテーブルのベットがくも前の月から上昇しており、直営VIPルーム部門の売上はコロナ前2019年同時期を上回る状況を維持しているとコメント。スタジオシティで開発を進める新ホテル(Wホテル/約560室)については、人手不足の問題がほぼ解決でき、ゲストを迎える準備はハード面、ソフト面とも整いつつあり、今年9月の開業を予定しているとした。

メルコリゾーツ&エンターテインメント社の旗艦IR施設「シティ・オブ・ドリームス マカオ」(資料)=本紙撮影

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