マカオのカジノIR併設ホテルで強盗傷害事件…違法両替商が別の同業者に襲撃される

 マカオ司法警察局は8月7日、同月4日にコタイ地区のカジノIR(統合型リゾート)併設ホテルで4人組の男による強盗傷害事件が発生し、これまでに2人を逮捕したことを明らかにした。

 同局によれば、8月4日夜、ホテル側から強盗傷害事件が発生したとの通報を受け、警察官が現場で被害者と接触。被害者は「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事する30代の中国本土出身の男で、両替のため客に指定されたホテルの部屋を訪れたところ、最初は部屋の中で客と1対1だったが、突然バスルームから男3人が現れ、4人がかりで床に押さえ込まれた上、ガラス製のコップで頭部を殴られるなどし、持参していた現金9万香港ドル(日本円換算:約164万円)を奪った後に解放されたと説明したとのこと。

 その後、警察が4人組の行方を追跡し、5日未明にコタイ地区にある2つのカジノ施設で被疑者のうち2人を発見し、逮捕に成功。2人は中国本土出身の30代と40代で、いずれも違法両替に従事していたとみられ、合計23万香港ドル(約419万円)分の現金とカジノチップを所持していたという。

 なお、残る2人は犯行後すぐ中国本土へ戻っており、中国本土の警察当局へ連絡し、追跡協力済みとした。

 マカオでは今回の事件のような違法両替商がきっかけの犯罪がしばしば発生しており、このところ警察がカジノ施設内外で頻繁に摘発を行っている。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府衛生局は10月23日夜、マカオ域内で今年初めてとなる当地デング熱感染例を確認したと発表…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は10月23日夜、マカオで今年(2024年)8例目となる在郷軍人病(退…
  3.  マカオ司法警察局は10月22日、マカオに所在する複数の質店を訪れ、人工ダイヤモンドを天然と偽って…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)が公表した資料によれ…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年11月号
(vol.137)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun