マカオ、2023年第2四半期の不動産賃料統計公表…全四半期から住宅は下落、商業テナントは上昇

 マカオ政府統計調査局は8月15日、今年第2四半期(2023年4〜6月)の住宅・商業テナント等の賃料に関する統計を公表。

 今年第2四半期の住宅の実用面積1平米あたり平均賃料は前の四半期から0.8%下落の129パタカ(日本円換算:約2329円)だった。比較的賃貸契約報告の多かったエリア(下記すべてマカオ半島部)における平均は、下環エリアが126パタカ(約2275円)、黒沙環・祐漢エリアが123パタカ(約2220円)で、いずれも1.6%減。一方、新口岸・南灣湖新埋立エリアが129パタカ(約2329円)、黒沙環新埋立エリアが146パタカ(約2636円)で、それぞれ0.8%、0.7%上昇。

 実用面積別では、50平米以下と150平米以上の住宅の1平米あたり平均賃料が158パタカ(約2852円)と117パタカ(約2112円)で、横ばい。50〜99.9平米と100〜149.9平米は128パタカ(約2311円)と118パタカ(約2130円)で、いずれも0.8%下落。

 今年第2四半期の商業テナントの実用面積1平米あたり賃料は前の四半期から0.4%上昇の490パタカ(約8846円)。主なエリア別(下記すべてマカオ半島部)の平均は中区が687パタカ(約1万2403円)、外港・南灣湖新埋立エリアが626パタカ(約1万1301円)で、それぞれ6.7%、0.6%上昇。一方、黒沙環新埋立エリアは409パタカ(約7384円)、荷蘭園エリアは349パタカ(約6301円)で、それぞれ1.7%、1.4%下落。

 オフィス物件の実用面積1平米あたり賃料は1.6%下落の305パタカ(約5506円)。工業用途物件については横ばいの122パタカ(約217円)。

 前年同時期との比較では、商業テナントが1.9%上昇となったものの、住宅、オフィス物件、工業用と物件はそれぞれ5.8%、4.4%、0.8%の下落に。

 住宅・商業テナント等の賃料に関する統計は、統計の充実化によって不動産市場の状況をクリアにする目的で今年第1四半期から新たに公表がスタートしたもの。統計資料は財政局の房屋税(固定資産税)における不動産賃貸報告がベースとなっているとのこと。

住宅が密集するマカオ半島の町並み(資料)=2020年7月本紙撮影

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