マカオカジノ運営SJMホールディングスが2023年1H業績発表…赤字幅大幅縮小、調整後EBITDAはプラス転換

 マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、SJMホールディングスは8月21日、今年(2023年)の中間業績を発表。

 同社発出資料によれば、同社の今年6月末の赤字は約12.64億香港ドル(日本円換算:約236億円)で、赤字幅は前年同時期から54.2%縮小した。調整後EBITDAは前年同時期のマイナス約11.76億香港ドル(マイナス約219億円)からプラスに転じ、約4.61億香港ドル(約86億円)に。

 「リスボア」ブランドのカジノIR(統合型リゾート)施設などを展開する傘下のSJM社の今年上半期のカジノ純収入は前年同時期の2.28倍にあたる約86.95億香港ドル(約1621億円)で、マカオ全体のカジノ売上に占める割合(市場シェア)は11.8%だった。カテゴリー別の内訳はマス(いわゆる平場)が14.9%、VIPが3.5%。

 なお、6月末時点におけるSJMホールディングスの預貯金等は約49.59億香港ドル(約924億円)、債務は約285.35億香港ドル(約5318億円)、フルタイム従業員数は約1.84万人とのこと。

大勢の旅客で賑わうグランドリスボア前(資料)=2023年8月、マカオ半島・中区にて本紙撮影

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