在香港日本国総領事館が現地在留邦人に向けALPS処理水の海洋放出開始に伴う注意喚起発出

 在香港日本国総領事館(香港及びマカオを管轄)は8月23日夕方、現地在留邦人向けの一斉メール配信(領事メール)を通じ、ALPS処理水の海洋放出開始に伴う注意喚起を発出した。

 当該領事メールの内容(※一部抜粋)は下記の通り。

1 8月22日(火)、日本政府は、廃炉・汚染水・処理水対策関係閣僚等会議及びALPS処理水の処分に関する基本方針の着実な実行に向けた関係閣僚等会議を開催し、ALPS処理水の具体的な放出時期については、気象・海象条件に支障がなければ8月24日(木)を見込むと発表しました。

2 これを受けて、香港政府は日本の10都県からの水産物の輸入を、マカオ政府は10都県からの食品の輸入を、8月24日(木)から禁止する旨発表しました。加えて、当館が所在する中環地区においては、ALPS処理水に関連した抗議活動が散発的に行われています。

3 現時点では、当館において、ALPS処理水の海洋放出に起因して日本人が何らかのトラブルに巻き込まれた事例は確認されておりませんが、不測の事態が発生する可能性は排除できないため、以下の点に留意していただきますようお願いします。
(1)関連する話を大きな声で話さないなど、慎重な言動を心がける。
(2)最新の治安情報を入手し、外出先の安全を確かめるよう努める。外出中は周囲への警戒を怠らないようにする。
(3)関連した抗議活動が断続的に行われる可能性があるため、当館または交易広場周辺に近寄る必要がある場合には、領事メール等にて抗議活動の有無を確認すると共に、周囲の様子に細心の注意を払う。

日本国駐香港総領事館(資料)=本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は5月12日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図り、違法な運搬活動…
  2.  マカオ政府社会文化司司長事務所(GSASC)は5月10日、同日北京で2025年「東アジア文化都市…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は5月12日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図り、違法な運搬活動…
  4.  マカオ司法警察局は5月10日、マカオ監獄で看守を務めるマカオ人の女(33)を出所者から現金を脅し…
  5. 世界最大規模のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオ。カジノ税という潤沢な財源を抱え、莫大な財政…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun