マカオの単日インバウンド旅客数が13.9万人を記録…過去3年半で最多、国際旅客の回復も進む

 マカオでは、(2023年)年初に水際措置が大幅緩和となって以降、インバウンド旅客数の回復が進んでいる。

 マカオ政府旅遊局(MGTO)が8月23日に発表した内容によれば、今年1〜7月累計のインバウンド旅客数は約1440.5万人(延べ、以下同)に上り、7月の単日平均入境旅客数はコロナ前2019年同月の78.2%まで回復したとのこと。中国本土の旅客に限ると74.3%。夏休みシーズンを迎え、インバウンド旅客数は一層伸びており、8月12日には年初来はもちろんのこと、過去3年半の最多となる単日13.9万人(臨時データ)を記録したという。

多くの人出で賑わう観光名所周辺の様子(資料)=マカオ・大三巴街(写真:MGTO)

 ホテル関連指標についても好調で、6月の単日平均ホテル宿泊客数が2019年同月の102.2%に相当する3.6万人超に上ったほか、7月の平均ホテル客室稼働率はコロナ禍以降で最高の92.2%に達したとのこと。

 中国本土・香港・台湾以外からの国際旅客についても順調に回復が進んでいるとし、2019年同月比の単日平均インバウンド旅客全体に占める国際旅客の割合は1月時点で10.1%にとどまっていたが、7月には56%まで回復。8月1〜17日分の最新臨時データでは、前月からさらに5%伸長したという。

 マカオ政府は旅客ソースの多元化を目指す目標を掲げており、同局として今後も国際旅客の誘致に全力で取り組んでいくとした。

マカオ政府旅遊局がタイ・バンコクで開催したインバウンド旅客誘致プロモーションの様子(写真:MGTO)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  2.  マカオ治安警察局は7月26日、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの良好な治安環境の保護・維持を…
  3.  ユネスコのアジア太平洋地域世界遺産研修研究所は7月23日、第46回国連大会が開催中のインド・ニュ…
  4.  マカオ司法警察局は7月25日、マカオで覚醒剤の密売したとしてタンザニア人旅客の20代の男を逮捕し…
  5.  マカオ治安警察局は7月25日、カジノ施設が集積するマカオ半島新口岸地区にあるスーパーマーケットで…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年8月号
(vol.134)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun