マカオ司法警察局が週末夜にカジノ施設内外で防犯パトロール…違法両替従事の中国人旅客5人摘発

 マカオ司法警察局では、各種違法・犯罪の抑止と取り締まりによる良好な治安の保護を目的とし、マカオ警察総局による指揮の下、マカオの観光エリア、娯楽スポット、治安上問題のあるスポットにおいて大規模作戦「落雷2023」を継続展開している。

 同局が9月10日に発表した内容によれば、同月9日土曜日の午後8時から4時間にわたり、捜査員25人を動員してマカオ各所のカジノ施設内及び周辺エリアでカジノ関連犯罪の取り締まりを主目的とした防犯パトロールを実施したとのこと。

マカオ司法警察局による防犯パトロールの様子=2023年9月9日(写真:マカオ司法警察局)

 今回のパトロールでは155人(男113人、女42人)が調査対象となり、このうち「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事していた疑いで中国人の男女5人(中国本土からのインバウンド旅客)を拘束。警察署での5人に対する身元確認手続き及び調査を経て全員がその他の犯罪に関与していないことがわかり、旅客の立場にふさわしくない活動に従事したとして治安警察局の入管部門へ身柄を引き渡し済みとした。

 同局では、今後も治安情勢を注視するとともに、積極的に適時適切な犯罪撲滅策を講じることで、マカオの治安の安定と市民及び旅客の安全の保障に全力を注ぐとした。

カジノ施設内での身分証チェックの様子=2023年9月9日(写真:マカオ司法警察局)

 今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりマカオのインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

カジノ施設内での身分証チェックの様子=2023年9月9日(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ金融管理局は5月8日、今年第1四半期(2024年1〜3月期)のモバイル決済及びクレジットカ…
  2.  マカオ政府公共建設局(DSOP)は5月8日、同日未明にマカオLRT(新交通システム)の建設中新線…
  3.  マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる中国本土で大型連休、 香港で飛び石連休となる労働節ゴ…
  4.  マカオ司法警察局は5月7日、同月6日にマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルの…
  5.  マカオ治安警察局は5月7日、マカオ半島北部にある中国本土との主要な陸路の玄関口・關閘イミグレーシ…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun