マカオ治安警察局の一斉取り締まりで違法両替や立ちんぼに従事の男女21人摘発

 マカオ治安警察局は9月13日、マカオ警察総局による指揮の下、地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした犯罪抑止・撲滅作戦「落雷2023」を展開する中、同月12日から13日にかけて一斉取り締まりを実施したと発表。

 今回の一斉取り締まりには治安警察局のマカオ警務庁、海島警務庁、情報庁、交通庁、特警隊、警察犬チームから95人が参加し、マカオ各所にある多くのマッサージ及びフットマッサージ店に対する巡回と各所での交通検問を実施したほか、マカオ半島の北区及び中区と統合型リゾートが集積するコタイ地区で不審者に対する職務質問を強化して臨んだとのこと。

マカオ治安警察局の一斉取り締まりで摘発された男女(写真:マカオ治安警察局)

 取り締まり期間中、255人(男170人、女85人)に対する調査を行い、このうち21人について違法・違反が認められたため摘発し、関係部署へ身柄を引き渡し済みとした。違法・違反の内訳は、「換銭党」と呼ばれる違法両替従事の男女19人(男14人、女5人)、街娼(いわゆる立ちんぼ)の女2人だったという。

 交通検問については、車両41台に対する調査を行い、違反は9件(運転中携帯電話使用6件、シートベルト不着用3件)だったとのこと。

マカオ治安警察局の一斉取り締まりで摘発された男女(写真:マカオ治安警察局)

 同局では、マカオの治安情勢の変化を注視する体制を継続しており、状況に応じて随時対応策を調整し、各種違法行為の抑止及び取り締まりを実施することで、公共の安全と秩序を保障し、マカオの良好な治安環境の保護に努めるとした。

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

マカオ治安警察局による一斉取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

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