マカオ司法警察局がカジノ施設内外で防犯パトロール…違法両替従事とオーバーステイの5人摘発

 マカオ司法警察局では、各種違法・犯罪の抑止と取り締まりによる治安環境の浄化を目的とし、マカオ警察総局による指揮の下、広東省及び香港の警察当局と合同で大規模作戦「落雷2023」を継続展開している。

 同局が9月14日に発表した内容によれば、同月13日午後3時から6時間にわたり、捜査員25人を動員して統合型リゾート(IR)が集積するコタイ地区のカジノ施設内及び周辺でカジノ関連犯罪の取り締まりを主目的とした防犯パトロールを実施したとのこと。

 今回のパトロールでは111人(男81人、女30人)が調査対象となり、このうち「換銭党」と呼ばれる違法両替に従事していた疑いで男4人(中国本土旅客3人、マカオ人1人)と偽造の入境申報表を所持したオーバーステイの中国本土旅客の男1人の計5人を拘束。警察署での5人に対する身元確認手続き及び調査を行った後、違法両替従事の4人全員がその他の犯罪に関与していないことがわかり、このうち中国本土旅客の男3人について旅客の立場にふさわしくない活動に従事したとして治安警察局の入管部門へ身柄を引き渡し済みとした。また、オーバーステイの男は文書偽造と偽造文書使用の罪に抵触するため検察院送致したとのこと。

マカオ司法警察局による防犯パトロールの様子=2023年9月13日(写真:マカオ司法警察局)

 同局では、今後も犯罪のトレンドと犯罪形態の変化を注視するとともに、広東省、香港の警察当局との協力及び情報交流の強化を図り、積極的に適時適切な犯罪撲滅策を講じることで、区域の安全と社会の安定維持を目指すとした。

 今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりマカオのインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

カジノ施設内での身分証チェックの様子=2023年9月13日(写真:マカオ司法警察局)

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