マカオで今年4例目の輸入性デング熱感染者確認…患者は雲南省出張帰りのホテルマネジャー

 マカオ政府衛生局(SSM)は9月16日夜、マカオ域内で今年(2023年)4例目の輸入性デング熱感染例を確認したと発表。

 SSMによれば、患者はホテルマネジャーのマカオ人男性(27)で、9月1日から14日まで中国・雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州へ出張していたとのこと。現地滞在中の9月6日に発熱、眼痛、悪寒といった症状が現れ、9日に熱は下がったが全身に筋肉・関節痛の症状が新たに出現し、10日には発疹が現れたものの医療機関を受診せず、マカオに戻った翌日にあたる15日に公立クリニックでデング熱検査を行い、同日デング熱に感染していることが判明。目下、患者の容体は安定しており、自宅で静養しているという。

 患者の現地での滞在先は郊外だったといい、仕事仲間にに同様の症状は出ておらず、マカオに戻って以降、外で活動はしていないとのこと。SSMでは患者の渡航歴、発症時間、検査結果を踏まえ、輸入性デング熱であると判断するに至ったとし、患者のマカオの自宅周辺に職員を派遣して蚊の駆除を実施するとした。

 マカオでは9月初頭にも雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州に滞在歴のある女性が輸入性デング熱感染例が確認されたばかり。SSMでは市民に対して適切な予防策を講じるよう、あらためて呼びかけを行った。

マカオの街頭に掲出されているデング熱への注意を呼びかけるサイネージ(資料)=本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府統計調査局は5月20日、今年第1四半期(2024年1〜3月)及び通期の旅客消費調査(ギ…
  2.  マカオ市政署は5月20日、マカオ半島北部に位置する公設市場で建物外観の色から「紅街市(レッドマー…
  3.  中国共産党中央香港マカオ工作弁公室主任で、中国政府の香港マカオ政策担当部門にあたる国務院香港マカ…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社がマカオ特別行政区の成立25周年を記念して…
  5.  マカオ政府交通事務局は5月17日、同月16日未明にタクシー助手席でのシートベルト着用をめぐるトラ…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun