マカオ治安警察局の一斉取り締まりで違法両替従事やオーバーステイの男女4人摘発

 マカオ治安警察局は9月21日、マカオ警察総局による指揮の下、地域社会の良好な治安環境の維持と保護を目的とした犯罪抑止・撲滅作戦「落雷2023」を継続展開する中、同月20日から21日にかけて一斉取り締まりを実施したと発表。

 今回の一斉取り締まりには治安警察局のマカオ警務庁、海島警務庁、交通庁、情報庁、特警隊、警察犬チームから76人が参加し、マカオ各所にある多くのゲームセンター及びマッサージ店に対する巡回と各所での交通検問を実施したほか、マカオ半島の中区及び北区と統合型リゾートが集積するコタイ地区で不審者に対する職務質問を強化して臨んだとのこと。

マカオ治安警察局の一斉取り締まりで摘発された人物ら(写真:マカオ治安警察局)

 取り締まり期間中、342人(男191人、女151人)に対する調査を行い、このうち4人について違法・違反が認められたため摘発し、関係部署へ身柄を引き渡し済みとした。違法・違反の内訳は、「換銭党」と呼ばれる違法両替従事の女1人、オーバーステイの男3人。

 交通検問については、車両51台に対する調査を行い、違反は12件(シートベルト不着用2件、有効保険証券提示できず1件、ヘルメット不着用1件、運転中携帯電話使用2件、危険積載1件、歩道での歩行者優先義務違反2件、歩道通行1件、安全に影響が生じる運転行為1件、無免許運転1件)だった。

マカオ治安警察局による一斉取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

 同局では、今後もマカオの治安情勢の変化を注視し、状況に応じて随時対応策を調整し、各種違法行為の抑止及び取り締まりを実施することで、公共の安全と秩序を保障し、マカオの良好な治安環境の保護に努めるとした。

 マカオでは今年に入って以降、水際措置の大幅緩和によりインバウンド旅客数が急回復しており、繁華街や観光名所周辺の人流も明らかに増加している。このところ治安警察局、司法警察局、税関が連日市内各所で一斉取り締まりの実施や水際対策を強化して臨んでおり、ほぼ毎日なんらかの違法・違反行為が摘発されている状況。

マカオ治安警察局による一斉取り締まりの様子(写真:マカオ治安警察局)

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