深圳とマカオ・珠海を港珠澳大橋経由で結ぶクロスボーダーバスが運行開始

 マカオ政府交通事務局(DSAT)は9月29日、広東省深圳市と港珠澳大橋マカオ側及び珠海側のイミグレーション間を港珠澳大橋経由で結ぶクロスボーダーバスが運行を開始したと発表。

 運行会社の環島中港通によれば、同バスは1日10往復とのこと。深圳側は深圳空港など市内4ヶ所にバス停があり便によって停車の有無が異なるが、深圳湾イミグレーション及びは全便が停車。また、港珠澳大橋マカオ側と珠海側のイミグレーション施設は同じ人工島上にあり、順番に停車するという。

 運賃は区間及び平日・土日祝日で異なり、参考例として深圳湾イミグレーションとマカオ・珠海間は平日が180香港ドル/人民元または185マカオパタカ(日本円換算:約3500円)、土日祝日が200香港ドル/人民元または205マカオパタカ(約3800円)で、往復割引も用意されている。

深圳とマカオ・珠海を港珠澳大橋経由で結ぶクロスボーダーバスが運行開始(写真:DSAT)

 深圳湾イミグレーションのバス停は香港入境後エリアにあり、途中の港珠澳大橋香港側イミグレーション施設で一旦下車して香港出境(逆ルートの場合は香港入境)手続きを行う必要があるとのこと。マカオ・珠海のバス停は乗降とも制限エリア内に位置している。所要時間は乗車時間の約70分+港珠澳大橋香港側イミグレーション施設での通関時間という。

 これまで深圳とマカオの間のアクセスはダイレクトルートの海路が主で、所要時間は約60分と今回運行を開始したバスより短いが運賃はやや割高。ほかに陸路または海路で珠海を経由する方法もある。

深圳とマカオ・珠海を港珠澳大橋経由で結ぶクロスボーダーバスが運行開始(写真:DSAT)

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