マカオ警察が違法麻雀賭博が行われたマンションの一室を摘発

 マカオ治安警察局は9月30日、マカオ半島北部の祐漢エリアにあるマンションの一室で違法麻雀賭博が行われているようだとする通報を受け、同月27日に当該場所を摘発したと発表。

 同局が立入検査を実施した際、男女5人が室内におり、このうち男4人が賭け麻雀に興じており、残る女1人は場所の責任者で客から費用を徴収する役割だったとのこと。

 警察による調査中、この部屋の借り主という別の男1人が現場に現れ、昨年(2022年)9月に月額4000パタカ(日本円換算:約7万4000円)で居住用のマンションの部屋を借り、今年1月から違法な麻雀場所として客に提供していたことを認めた上、客から1時間あたり80パタカ(約1480円)の費用を徴収し、これまでに約2万1000パタカ(約39万円)の利益を得ていたとし、責任者の女に毎月1000〜2000パタカ(約1万8500〜3万7000円)の報酬を支払っていたなどと説明したという。

警察が違法麻雀賭博場所への立入検査で押収した証拠品(写真:マカオ治安警察局)

 また、警察は現場から賭け麻雀に使われたとみられる麻雀卓1台、麻雀牌2セット、賭け金及びツールなどを押収した。

 警察では、部屋の借り主と責任者の男女(30代及び40代のマカオ人)を違法賭博場所経営罪で、また客4人についても麻雀賭博に参加したことが法令に触れるとして検察院送致済みとした。

 マカオで違法麻雀店の摘発は珍しいことではないが、直近では6月に4件、7月に1件、8月に1件あり、9月は本件が初めてのケースだった。

警察署に連行される違法麻雀賭博場所の借り主、責任者、客ら=2023年9月27日(写真:マカオ治安警察局)

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