マカオ、10月カジノ売上が出足好調…大手金融機関が同月の売上予測を上方修正

 マカオでは、カジノを含むツーリズム業界にとって書き入れ時となる国慶節ホリデーシーズンを終えたばかり。期間中、当局の事前予想を上回るインバウンド旅客数を記録し、観光名所周辺及びカジノを含む統合型リゾート施設(IR)などは多くの人出で賑わった。

 このほど複数の大手金融機関が発出したマカオのカジノ業界に関するレポートによれば、10月のカジノ売上は出足好調だったようだ。

 シティはレポートの中で、10月1〜8日累計の推定カジノ売上は約66.5億パタカ(日本円換算約1230億円)、単日平均では約8.31億パタカ(約154億円)で、前月最後の6日間から約70%増加したと指摘。このうち10月7、8日については台風接近による影響で単日平均が約5.2億パタカ(約96億円)に落ち込んだが、1〜6日まで間については約9.3〜9.4億パタカ(約172〜174億円)に達したという。国慶節ホリデー期間中のパフォーマンスが予想を上回るものであったことを鑑みし、10月通しての売上予測を190億パタカ(約3513億円)から195億パタカ(約3606億円)に引き上げるとした。

 HSBCでは、1〜6日まで間のカジノ売上は約9.3〜9.4億パタカに上り、コロナ前2019年同時期の80〜81%まで回復し、7、8日については台風接近による影響で単日平均が約5.2億パタカに落ち込んだものの、10月の複数週末にかけてイーソン・チャンさん(人気歌手)のコンサートがヴェネチアンマカオ(IR施設)で開催されることが単日平均カジノ売上の底上げにつながるとの見方を示し、10月通しての売上予測を186億パタカ(約3439億円)から2019年同月の約74%に相当する196億パタカ(約3625億円)へ引き上げるとした。

 JPモルガンについても、10月1〜8日累計の推定カジノ売上が約66.5億パタカ、単日平均では約8.3億パタカ(約153億円)で、五・一(労働節)ホリデー期間中の約6.45億パタカ(約119億円)を上回る好結果となり、10月1〜6日に限った単日平均は事前の市場予測を10%上回る9.3億パタカ超に達し、コロナ前同時期の8割まで回復するとともに、マスゲーミング(いわゆる平場)部門については110〜120%の回復だったとした。

 なお、マカオの今年1〜9月累計のカジノ売上は前年同期比305.3%増の1289.47億パタカ(約2兆3846億円)で、2019年同時期の約6割に相当。時の経過とともに回復が進む状況。マカオ政府が掲げる通期の目標値である1300億パタカ(約2兆4040億円)の達成も目前となっている。

大型カジノIR(統合型リゾート)が建ち並ぶマカオ・コタイ地区の風景(資料)=2020年7月本紙撮影

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