コカイン入りカプセル70粒を体内に隠して密輸図る…マカオ国際空港で南アフリカ人の女逮捕

 マカオ司法警察局は10月13日、不法麻酔・向精神薬販売罪で南アフリカ人の女(48)を逮捕、検察院送致したと発表。

 同局によれば、各イミグレーション施設で航空チャネルを使った麻薬密輸活動に対する監察を強化して臨む中、同月9日午後5時頃、マカオ国際空港到着口の税関検査場でシンガポール経由でマカオ国際空港へ到着した南アフリカ人の女を呼び止め、人体X線機器で検査を実施したところ、体内に卵型の物体が多数存在することが判明したとのこと。

 女に事情を聞いたところ、同月7日に南アフリカで見知らぬ男の要求に応じて大量のカプセルを呑み込み、シンガポール経由でマカオに到着したが、カプセルの中身が麻薬であるとは知らず、また次の指示も聞いていないと説明。ただし、事が成功した場合に1万500香港ドル(日本円換算:約20万円)の報酬を受け取る約束があったことを認めたという。

 その後、同局が女を医療機関に移送し、体内からカプセルを排出させたところ、数は70粒に上り、鑑定によりカプセルの中身はコカインだったと判明。量は821.23グラム、末端価格にして271万パタカ(約5000万円)相当とのこと。

 同局では、本件に関連する人物の行方及びコカインの出どころについて捜査を継続するとした。

コカイン密輸事件の証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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