マカオ 2023年3Qの観光物価指数が対前年22%上昇…ホテル価格上昇など主要因

 マカオ政府統計調査局は10月13日、今年第3四半期(2023年7〜9月)の観光物価指数が前年同時期から22.22%上昇の141.16だったと発表。

 指数上昇の主要因はホテル宿泊価格、飲食サービス費、ネックレス小売価格の上昇。分類別の価格指数でみると、宿泊、レジャー・文化活動、衣類・履物、雑貨、飲食がそれぞれ180.00%、17.01%、4.09%、4.43%、2.32%上昇。

 今年第3四半期の観光物価指数は同年第2四半期との比較で2.86%上昇。ホテル客室価格が値上がりに転じたことにより宿泊の価格指数が14.87%上昇。一方、夏物の新作衣料がセール販売されたことで衣類・履物の価格指数は5.43%下落。

 今年第3四半期までの直近4四半期の観光物価平均指数は、1年前の同じ時期から14.90%上昇。分類別の価格指数でみると、宿泊とレジャー・文化活動がそれぞれ95.90%、17.97%の顕著な上昇。また、今年第1〜3四半期の観光物価指数は前年同時期から19.94%上昇、中でも宿泊とレジャー・文化の価格指数がそれぞれ145.86%、16.58%の上昇だった。

 観光物価指数は海外(中国本土、香港、台湾含む)からマカオを訪れた旅客がマカオにおいて購入した商品及びサービス(食品、たばこ、衣料・履物、宿泊、飲食、交通・通信、薬品及び個人用品、エンターテイメント・カルチャーアクティビティ、雑貨)の価格変動を反映するもの。2009年10月〜2010年9月を100としている。

 マカオは長くゼロコロナ政策を維持してきたため、インバウンド旅客数の低迷が常態化した。しかし、昨年12月から段階的に事実上のウィズコロナ政策へ転換され、今年1月8日からは水際措置が大幅緩和されるに至り、以降はインバウンド旅客数が急回復し、その勢いが持続している。

マカオの世界遺産・市政署ビル前を走るペディキャブ(資料)=2023年7月本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は5月15日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図るとともに、香港税…
  2.  マカオの統合型リゾート(IR)運営6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月15日、コタイ地区にあ…
  3.  きのう(5月15日)はマカオ及びマカオにとって第二の旅客ソースである香港でパブリックホリデーとな…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社の何超鳳(デイジー・ホー)常務董事(マネジ…
  5.  マカオ政府統計・センサス局は5月14日、今年第1四半期(2024年1〜3月)の住宅・商業テナント…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun