マカオ、女装した南アジア系の男ら7人逮捕…IR周辺で立ちんぼ行為

 マカオ司法警察局は10月25日、同月24日夜にカジノIR(統合型リゾート施設)が集積するコタイ地区一帯で一斉取り締まりを実施し、南アジア系の街娼(いわゆる立ちんぼ)の男女7人(34〜54歳)を逮捕したと発表。

 同局によれば、多くの女装した南アジア系の男がIR施設周辺で通行人に声がけしており、立ちんぼ行為の疑いがあるとの通報が寄せられていたとのこと。これを受け、10月初旬に専門チームを編成し、調査を進めていたところ、通報にあった状況が確認できたため、ホテル業界との連携メカニズムを通じ、ホテルと共同で取り締まり計画を策定し、摘発に至ったという。

 今回の防犯パトロールで逮捕に至った7人のうち6人が女装した男だった。同局の調べに対し、全員がマカオ入境後に立ちんぼ行為に従事していたと供述。客から毎回1000〜2500香港ドル(日本円換算:約1万9000〜4万8000円)の報酬を得ていたなどと話し、各人の所持品の中から”商売道具”が見つかったとのこと。

マカオ司法警察局による一斉取り締まりの様子=2023年10月24日(写真:マカオ司法警察局)

 同局では、7人の身元確認を行った後、刑事事件に関与していないことが判明したとし、治安警察局の出入境管理部門に身柄を移送済みとした。

 また、本件の調査過程において、7人のうち2人のマカオでの滞在先が無認可宿泊施設である疑いが浮上。宿泊施設の許認可を管轄する旅遊局によって、無認可状態にあることが確認され、封鎖されたという。

 同局は今後も定期的にターゲットを絞った取り締まりを実施し、地域コミュニティの浄化及びマカオの良好な治安環境の維持に努めるとした。

マカオ司法警察局による一斉取り締まりの様子=2023年10月24日(写真:マカオ司法警察局)

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