第70回マカオグランプリが11月中旬の2週末連続6日間にわたり開催

 1954年にスタートした歴史あるモータースポーツの祭典、マカオグランプリ(マカオGP)。市街地の一般道路を転用した全長6.2kmの「ギアサーキット」を舞台に毎年11月中旬に開催されている。

 今年(2023年)は70回目の節目を迎えることから、記念大会として11月中旬の2週末連続(11月11〜12日及び16〜19日)6日間にわたって開催されることになっているほか、看板レースの復活もアナウンスされており、本番を間近に控え、期待が高まっている。

「フォーミュラ3(F3)マカオグランプリ – FIA F3ワールドカップ」のイメージ(写真:マカオ政府体育局)

 マカオ政府体育局及び大会組織委員会は10月25日、70回大会の詳細を発表した。

 第1週の2日間(11月11〜12日)に5種、第2週が4日間(11月16〜19日)に6種の計11レースを開催するとのこと。レースの種別は下記の通り。

<第1週>
・マカオフォーミュラ4(F4)レース
・TCRアジアチャレンジ
・マカオロードスポートチャレンジ
・グレーターベイエリアGTカップ(GT4)
・グレーターベイエリアGTカップ(GT3)
<第2週>
・フォーミュラ3(F3)マカオグランプリ – FIA F3ワールドカップ
・マカオGTカップ – FIA GTワールドカップ
・マカオギアレース – クムホTCRワールドツアーイベントオブマカオ
・マカオモーターサイクルグランプリ – 第55回大会
・マカオツーリングカーカップ – チャイナツーリングカーチャンピオンシップ
・マカオグランプリ70周年記念チャレンジ

 「マカオ4大看板レース」とされる「FIA F3グランプリ」、「TCRワールドツアー(WTCR後継)」、「FIA GTワールドカップ」、「マカオモーターサイクルグランプリ」はいずれも2週目の開催となる。マカオモーターサイクルグランプリは前回(69回)大会で復活したが、4大看板レースが出揃うのは実に4年ぶりとなる。

 25日の会見では、FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長によるビデオメッセージが放映され、マカオグランプリの70周年を祝うとともに、FIA F3ワールドカップ及びFIA GTワールドカップの向こう3年間のマカオ開催が決定したことが明らかにされた。

「マカオGTカップ – FIA GTワールドカップ」のイメージ(写真:マカオ政府体育局)

 出場選手については、アフターコロナで外地との往来が正常化したことを受け、世界中から実績のある選手や注目の若手選手らの参戦が多数予定されているとした。香港スターの郭富城(アーロン・クォック)さんもレーサーとしてマカオツーリングカーカップへ参戦するという。日本選手は現状最新のエントリーリストでマカオF4レースに小山美姫選手と組田龍司(DRAGON)選手の名前が確認できた。

 マカオ政府体育局長でマカオグランプリ組織委員会コーディネーターを務める潘永権氏によれば、決勝日(11月18・19日)の観戦チケットは8割超の売れ行きとのこと。開催費用(予算)は約2.6億パタカ(日本円換算:約48億円)で、厳格な費用コントロールにより超過は発生しないとの見通しを示した。

マカオグランプリ組織委員会による会見の様子=2023年10月25日、マカオ科学館(写真:マカオ政府体育局)

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