マカオ司法警察局は11月7日、タイパ島にあるマンションの2戸へ空き巣へ入ったとして中国本土出身の男（55）を逮捕したと発表。

　同局によれば、同月5日早朝にタイパ島のマンションの高層階に住む男性から空き巣被害の通報が寄せられ、男性が何者かが室内に侵入したのに気づいて追いかけたものの、キッチンの窓から逃走し、室内から約7100パタカ（日本円換算：約13.2万円）相当の財布と現金がなくなっていたとのこと。

　同局が本案件の調査に着手した後、同じマンションの別の部屋に住む女性が空き巣被害に遭っていたことも判明。この女性は700パタカ（約1.3万円）入りの財布を盗まれていた。

　同局では、同一人物による犯行とみて捜査を展開。その後、同局強盗事件調査担当部門が被疑者の身元を特定し、同日中にマカオ半島中区のカジノ施設で逮捕に成功。被疑者は2013年にマカオで空き巣に入った前科があり、マカオで4年3ヶ月の禁固刑を受けた人物だったという。

　被疑者は同局の調べに対し、同月2日にマカオ入りしてカジノでギャンブルに興じていたが、負けてしまったため2部屋へ空き巣に入ったと犯行を認めた上、盗んだ財布はマンションのテラス部分に捨て、現金は使い果たしたなどと供述。同局の捜索で供述通り財布の発見に至ったとのこと。同局は男を加重窃盗罪で検察院送致済みとした。